【ギター教室こぼれ話その4】

最近、40〜50代の人が「きやへんギター教室」に来てくれている。
世代的に、課題曲はあの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」。
オレ自身、ギターを始めた頃、最初に覚えたハードロックの曲であり、またハードロックギターの基本的なテクニックが全て入っている、練習曲として完璧な曲だ。
オレはこの題材が大好きで、初心者とか初めてギターに触って、「とりあえずそれっぽいの弾きたい。」って人にはお勧めしている。
でもこれ突き詰めてコピーすると、イントロのあの有名なリフすらちゃんと弾けない。
弾けてない。
イントロから完璧にあの雰囲気で弾けてる人って正直、日本人ではどんなトッププレイヤーでも見たことがない。
何が違うかって、グルーヴが全く違うんだよな。
結論から言うと、多分あのグルーヴは日本人には出せないんだろうって思う。
どんな上手い日本人が弾いても、あのリフだけはのっぺりして躍動感を感じない。
でも、本家リッチーブラックモアが弾くあのリフは躍動感に満ちていて、あのリフを聴いただけで、モクモクの煙を思い浮かべるほどに成る。
まぁ最もバックのメンバーのグルーヴの問題も有るので、ギタリストばかりを攻める訳にも行かないのだが、その分差っ引いてもなぁ〜見たいな感じである。
それでも、基礎テクニックを習得するには持って来いの曲であることには間違いないので、グルーヴがどうしたとか細かい話は置いといて、この曲を弾いてもらうわけだ。
大きく分けて、リフ、歌バックのバッキング、ギターソロの3要素に成る。
ロックの基本形とも言える3要素だ。
リフについては前述した通り、フレーズ自体は簡単だが、雰囲気を出すのが異常に難しい。
なので、初心者向けにはリフのメロディーが追いかけられりゃOKって事にしてる。
バッキングは4分音符のみと言う、本当に初心者ようにはピッタリ。
変なシンコペーションも無しで、只々同じパターンを繰り返してる。
ギターソロは、ベンド(チョーキング)、ビブラート、ハンマリング・オン、プリング・オフと言うロックギターの基本テクニック4要素。
更にはマイナースケールを使用した速弾きや、トレモロ・アームまで使う。
しかし、アクセントは一定の場所で、4つ数えながら弾いて丁度よい感じだし、音符をスタッカートさせたり、ビブラートで伸ばしたりと、さらに細かいニュアンスの出し方の勉強にも成るという。
この曲の練習は、中2だったオレには楽しくてしょうがなかったが、40を超えてからの手習いでこの曲をちゃんと弾こうとすると、結構手こずる。
まして初心者ですから、ピッキングもままならない。
でも、基礎練習すっ飛ばしていきなり何か弾きたい人には、これしかないかな?と。
実は、もっと簡単な、例えばギターソロが短い(もしくは無い)曲とかも有るんで、ソッチのほうがスグに仕上がるけど、達成感が無いのと、他の曲に応用が効かない場合が殆どで、イマイチだと思ってる。
ある程度の難易度が有るからこその達成感だと思うので、正直難しいとは思うけど、この曲を題材にすることが多いんですわ。
で、初心者の人にありがちなのが、無駄に力が入ってしまって、ピッキングもフィガリングもままならないってやつ。
これは全身の力を抜いて、リラックスした状態で練習するしか無いんですよね。
でも、弦を弾きに行っちゃイケない。
押さえに行っちゃイケないんです。
この辺のニュアンスは言葉にすると難しいんだけどね。
成れるまでは、どうしても弾きに行っちゃうから、あんまりそこに固執しない形が望ましいんだけどね。
これが中々出来ないんだよね〜。
まぁ、仕方がないけど。
で、若い人なら感覚でスグに掴めるんだけど、流石に40代50代になってくると、ある程度予備知識というか、学生時代に少し演ってたレベルじゃないと、この感覚はいきなりは掴めない。
だから、空ピッキングでストロークするところから始めなきゃならないんだよね。
人によってはこれすらも大変だけど、まぁ訓練すりゃそのうち出来る。
台所でトントントンとリズミカルにキャベツの千切りとかした事の有る人ならわかると思うけど、千切りしながら家族と話したりすると思うんですよ。
その時、千切りしてる手が止まってるのか、動いてるのか…。
ウチのお袋なんかもそうだったけど、殆どの人は手が動いたまま会話なり何なりしてると思うんですよ。
その時の感覚って、力んでザクザクとは切ってないと思うんですよ。
意識的に力を入れてるんじゃなくて、むしろ力抜いて切ってると思うんですよね。
つまり「千切りしよう!」って力が入ると綺麗に切れないし、最悪包丁のコントロールを失って手を切ってしまう。
あの数ミリ単位で切り刻む手法は、包丁を持つ腕の力が抜けてるからこそコントロールできてると思うんですよ。
そう言うリラックスした状態で、トントントンとやってると思うんですよね。
その感覚をギターで発揮すれば、上達は早いと思うんですよね。
まぁ、難しいことには違いないですけどね。

【ギター教室こぼれ話その3】

ウチのギター教室に来る生徒さんに最初に必ず確認することが有ります。

「ギターを習うに当たって、何が一番大切だと思いますか?」
 
と質問すると、殆どの人は、「ピッキングが〜」とか、「運指が〜」とか、所謂技術面の話をしようとします。
オレからすると、「あなた達はその技術を習いに来たんじゃないの?だとしたら、大切なものはもっと他にあると思わないのかな?」と思うわけです。
 
で、ひとしきり考えてもらってから、答えを出します。
答えは「諦めない心」です。
まぁ皆さん一瞬ポカーンと成るんですけどね。w
 
ギターって和風に言うと「芸事」だから、「修練」とか「鍛錬」とか言った事とは切っても切れないんですね。
だから、出来ないからって途中で諦めちゃうなら初めからやらない方が良い。
つまりメンタル弱い人には続けられないんです。(キッパリ
でも、メンタル弱い人ほど、「教室に3ヶ月も通えば何か1曲くらいは弾けるように成るだろう。」って思ってるみたいなんです。
でもそういう人に教えても自宅で練習してこないから次に進めない。
だから3ヶ月同じことやって、結局飽きて辞めていくパターンになります。w
で、殆どの場合、その責任は教える先生に問題があることにされてしまいます。
だから、オレは最初に確認するんです。
「すぐに出来なくても諦めないで続けられますか?」って。
 
もしこれからギターを習おうって思う初心者の方は、ステージでバンド演奏が出来るようになるには、最低でも数年かかると思ったほうが良いです。
若い人(中高生)だと、本気でやればそれこそ数ヶ月でステージで拍手が貰えるような感じに成るのも夢じゃないんですがね。
やっぱこういうことって、若い時から始めないと年をとる程年齢がハンデに成るんですよね。
だから20代とか、30代になって「これから始めよう!」って思う人は、マトモにステージで演奏できる様になるまでに、最低2〜3年はかかると思った方が良いですね。

【ギター教室こぼれ話その2】

オレの所に来る生徒さんは、なぜオレにギターを習おうと思ったのかが気になったので、生徒さん達に聞いてみた。
取り敢えず、身内や顔見知りの紹介ってのは除いて、聞いてみると…。
 
1)オレの普段のバンド活動を見てて習いたいと思った人。
2)Youtube等に上げてある、オレがプレイしている動画を見て習いたいと思った人。
3)検索サイトで近所の個人レッスンでたまたま見つけた人。
4)他所のギター教室の先生に紹介された人。
 
まぁ、1〜3)はまぁ判るよ。
地元のローカルギタリストとは言え、そこそこ頑張って活動してるので、その姿を見て感銘してくれるのはとても嬉しく有難い。
でも、4)の「他所のギター教室の先生に紹介された」って・・・。w
 
其の先生誰?www
 
普通、自分のところに来た生徒にわざわざ他所の先生紹介する先生って居ないと思うんだけど…。w
で、生徒さんに詳しく聞いてみた…。
 
その生徒さんは、取り敢えずハードロック・ヘヴィーメタルを弾きたいのだが、そこの先生はジャズ系のギタリストだったらしい。
で、1〜2ヶ月通ったところで生徒さんの要求を持て余して、「メタル演りたいなら、キヤさんトコ行きなさい。」と諭されたらしい。
 
で、その先生の名前とかは覚えてないらしく、どこの誰か判らない。
オレの顔見知りの先生何人かの名前を出しても、生徒さんはピンと来ないようなので恐らく、オレとは殆ど交流の無い先生なんだろうと思う。
 
まぁ、オレはおかげさんで生徒さん一人増えて嬉しいのだが、そのオレを紹介した先生…すごく気になるんだけど…。w
それって、ある意味その先生にもオレは認められてるって事だよね?
 
嬉しい話だが、微妙にむず痒い不思議な話だった。w

【ギター教室こぼれ話その1】

今日、最近オレのギター教室に通い始めた大学生にエフェクターの使い方を教えた。
とは言うものの「エフェクターの正しい使い方」なんてものは存在しない。
 
説明書通りに使えば、確かにそれなりに使える音には成るが、そんなものを望むなら、わざわざ月謝払ってオレのギター教室になんか来なくても、説明書を読んでその通りに使えば良い訳だ。
 
で、色々とノウハウというか、コツというか、基本的な考え方というか、そういったものを1時間と言う短い時間でザッと舐めるように教え、今までの彼の考え方とオレの考え方で、夫々音作りをして見たが、ソレだけでも彼にとっては目からウロコだったらしく、まぁ其の差はオレが言うまでもなく、本人が一番ショッキングだったようだ。
 
彼は、所謂ブティック系のエフェクターをいくつか持ち込んでいたが、オレは相変わらずのデジタルマルチZOOM G3Xのみ。
しかも、オレはストラトを持っていったのだが、彼はたまたまバイギブの335を持ってきてた。
仕方がないので、たまたま車に積んであったトニースミスの中華335(市場売価で29800円くらいのやつ)を引っ張り出してきて、音作りしてみた。
 
彼はフェンダーの真空管アンプを使い、オレはスタジオ常設のJC-120。
目指すところの音をその場で二人で聞いて、どこまでその音に似せれるかをやってみたわけだ。
まぁ、結果は言わずもがなだけど、彼の考え方は数年前までオレも同じように思っていた。
 
だから、尚更彼にはもう一段階段を上がってもらおうと思って、「キヤヘン式エフェクト術」を教えた。来週は其の続きをやると思うが、彼がそこから更に練り込んで、「彼自身のいい音」を作り上げてくれると嬉しいなぁ…。( ´ ω ` )

北国ギター!ワークショップ(8)

【意外と知らないロックのノリ】さて、年に1〜2回しか更新しない北国ギターシリーズ。w
オレも年々パワーアップしてるので、数年前に記事とか読み返すと、何いってんだか?って思う部分もあるが、まぁそれはそれで軌跡ということで残しておきます。
今回は、ギタリスト的なロックのノリの話。
ここ最近は、邦楽ロック(J-ROCK)が定着して安定してきた感があります。
サウンドコンセプトも、海外のバンドに負けない、もしくはそれ以上のバンドも増えて海外でも日本人が活躍するようになってきましたが、まだまだアメリカやイギリスの「ロックの本場」では通用してません。
(キッパリ)※「某ロックバンドとか全米ツアーやってるじゃん!」みたいな話は別な話なので、ここでは受け付けません。
後日個別に受け付けます。w
で、なぜ受け入れられないか?もちろん、広い意味での人種の問題です。

1)英語が出来ない。(意思の疎通が出来ない)
2)色んな意味でノリが悪い。(言葉がわからない所為も多々ある)
3)表情が無いのでわかりづらく、取っ付きづらい。(これこそ人種の問題)
てのが、ダメダメ3大要素みたいです。

英語ができないとか、人種の問題はオレの守備範囲を超えるので割愛するが、「ノリが悪い」ってのは、少し話ができるかなと。
特に、音楽的な部分での話ね。
今のJ-ROCKとか言われてるようなのは、オレに言わせりゃ、昭和歌謡の延長上にある訳で、ロックじゃない。
まぁ、ロックじゃないから、頭に「J」の文字が付いてるんだろうけど。w
逆に、アメリカやヨーロッパのポップスは全部ロックに聞こえる。
なぜだろうか?少なくとも、マライア・キャリーを昭和歌謡だと言うやつは居ないだろ?w
結論から言うと、「3拍目に重みを感じないとダメ」って事。
以下は戯言。w
面倒な奴は読まなくてもいいよ。www
まぁ、根拠は色いろある。
1つ目はコンダクターの指揮棒の振り方を思い出せ。
中央上から振り下ろして1。
そこから左へ移動して2。
左端から右端まで一気に横断して3。
そこからスタート地点へ戻って4。
3拍目だけ間延びしてる事がわかるだろう。
この3拍目の間延び具合でノリが決まるのだが、日本人の感性では、この3拍目の間延び感が出せない。
だから「ロック!ロック!」と言いながら、昭和歌謡ってか演歌にしか聞こえないんだよな。w
2つ目は数の数え方というか、感じ方。
ローマ字を使う連中(当然、イタリア、フランス、ドイツなんかも含むよ)は数を3つしか数えない。w
というと言い過ぎだが、実際に見てると概ね3つまでしか数えない。
日本人は逆に4つ数えるんだ。
例えば、俳句。
「5・7・5じゃねーか!」と思うかもしれないが、よく考えてみろ。
(5音+休符3拍)+(7音+休符1拍)+(5音+休符3拍)になってねーか?wこれを更に分解すると、(4音+(1音+休符3拍))+(4音+(3音+休符1拍))+(4音+(1音+休符3拍))になってねーか?wこれは4拍を感じてるからこうなるんだよ。
じゃ外人は?w((3音)+(3音)+(3音)+(3音))として、4拍を感じてる。
※この3音は3連符になる。
これなぁ〜話すと長いんだが、一応書いておく。
面倒な奴は読み飛ばせ。w
そもそもの西洋音楽、つまり今オレたちが一般に「音楽」と呼んでるものがそうなんだが、こいつの起源を考える必要がある。
一般に言われてる通り、「グレゴリオ聖歌」から来てるんだよな。
ポリフォニーが開発されてから、イタリアとフランスで西洋音楽として発展するんだが、どちらも基本的に宗教音楽を起源としてる。
この中世西洋音楽を実際にYoutubeなどで検索すると、リズムの取り方の根本が全部3連符の連続に成ってるのが聞き取れると思う。
つまりヨーロッパの連中は、3つで1つなんだよな。
だから、3/4や6/8の曲が圧倒的に多いし、4/4でも、1拍は3連符だったりすることが非常に多い。
これは起源9世紀にグレゴリオ聖歌がネウマ譜に記載された頃から伝わる由緒正しい「感性」なわけで、ヨーロッパの連中はこれで育ってる。
ここが根本的に日本人と違うところだ。
日本人の感性による音楽といえば、雅楽がある。
随分前だが、芝のCDがあったので聞いてみたが、そこには西洋音楽で言う「リズム」と言う概念がない。
西洋音楽と共通して存在してるのは「ハーモニー」だけだ。
まぁ、ハーモニーがあるので、当然メロディーも存在するんだが、主眼はハーモニーのようだ。
これがつい最近、18世紀まで日本の音楽だったわけだ。w
で、開国してから西洋音楽が沢山入ってきたが、日本人にとってはリズミカルな西洋音楽は新鮮であって、それを真似しようとする奴が続出する。
しかし根本の数の感覚が違うので、西洋音楽のリズムを「正しく」理解できない。
表面的な拍子にとらわれて、その中に流れてる数の感覚まではコピー出来ないのだ。
なので、日本人の作る曲の殆どは4/4だし、其の中に3連符は存在しない。
この部分は1000年前から英才教育を受けてきたヨーロッパ人と、高々2〜300年しか聞いてない日本人じゃ比べ物にならないことは明白。
だから頭で考えて修得するしか無いので、知らなかった人、気になった人は気にして音楽聞けばいいと思うよ。
で、3つ目は、言葉。
ロックってのは、元々英語圏で発生している音楽だ。
だからロック独特のノリはこの英語に起因する部分が大きい。
特に、数を数えるときの、ONETWOTHREE。
アメリカ人は元々イギリス人なので英語だし、現地で使用人として使ってた連中は黒人だが、強制的に英語での会話を求められてた。
なので、皆さん、ONETWOTHREEFOURなわけだ。
ここで注目は、3だけ間延びしてること。
これは発音の問題なんだが、1234と数えながら練習するわけなので、どうしても3が間延びするわけだ。
これが、みんながいうところのグルーヴってやつに関係してくる。
余談だが、オレはこの「グルーヴ」ってのが具体的に何を指すのかよくわからん。w
つか、これを明確に答えられる奴に会ったことがない。www
しかも、ロックやポップスでしか使われない言葉なので、クラシックの音楽家にグルーヴの話をしても意味が無い。w
だからオレは、グルーヴの代わりに、より曖昧でわかりやすい(笑)「ノリ」って言葉を使うようにしてる。
話が逸れたが、これを日本語で置き換えると、1234と数えるときに、いち、にぃ、さん、しぃ…と数えると思う。
これだと、2と4が間延びしてしまい、英語のソレとは趣が異なるわけだ。
でも、日本人だからいち、にぃ、さん、しぃと数えて練習する。
これは音楽で海外留学してた人でも、意外と「いち、にぃ、さん、しぃ」と数えてたりするんで中々直らない習慣なんだなと思う。
かくいうオレもふと、いち、にぃ、さん、しぃと数えることがある。w
でも、1拍に3連付を感じるようにはしてるけどね。w
ここからわかる事は、1小説(4/4)の中でアクセントがいくつあるかってことにつながる。
日本語だと、2と4拍が間延びしてそこがアクセントに成る。
英語だと3泊目が間延びするので、そこがアクセントに成る。
全体のノリはその間延びしてる拍で調節するので、日本人の感覚では1小説に2箇所の調節箇所があるのでより細かく調節できることになるが、そこに求めるノリを見出すのは難しいだろう。
英語圏の連中は3拍目しか調節場所がないので、とてもEASYだが、魅力的なノリを出してくれる。
こうして出来たベーシックに、イギリスではケルト民謡やトラッドフォークがミックスされ、アメリカで更に黒人のジャズやブルースがミックスされて、今のロックやポップスがある。
つまり日本の要素など欠片もないのだ。w
だから当たり前だが、ロックやポップスではヨーロッパやアメリカのミュージシャンには絶対的に敵わない。
実はルネッサンス〜バロック・古典派辺を演奏するシンフォニーでも同じことが言えるんだよな。
日本のシンフォニーは何かが違う。
恐らくその違いはリズムなんだよな。
根本的なリズムの感じ方が違うから、其の違和感に成ってずーっとつきまとう。
じゃ、海外のシンフォニーならこの違和感を感じないのか?と言えば、必ずしもそうではないが、概ねこれを感じるのは日本のシンフォニーの事が多いのだよ。
この辺のリズムの話は日本人の宿命であり簡単には直らない。
だから日本人音楽家がポップスやロックで海外で成功できないのはある意味当たり前なのだ。
それでも一部のミュージシャンはロックやポップスでもそこそこの評価を得ているが、結局「そこそこ」なのだよ。
音楽全体の歴史から見て、ロックやポップスの歴史なんて100年にも満たない。
それでも、例えば、マライア・キャリーと名実ともに並べるほどの日本人シンガーは存在しないし、例えば、ローリング・ストーンズと名実ともに並べるほどの日本人バンドは存在しない。
これが現実。
でも、それでも多くの日本人ミュージシャンが世界へ向けてトライし続けている。
いつか、そういったハンデを克服して世界で成功してくれる日本人ミュージシャンが出現することを祈ろうと思う。
其のためには、彼らアングロサクソンと我々モンゴロイドの違いをちゃんと見極める必要があると思う。
まぁ、諦めないで頑張るしか無いのだがね…。

【若手ギタリストに一言二言三言…】

札幌でギターの先生とか言われるようになって、かれこれ10年ほど経ちます。
で、初心者の方はともかく、一番困るのはビギナーからそろそろ卒業か?って人たち。
つまり、もう2〜3年バンドでギター弾いてますけど、もう少しレベルアップしたいとか、そろそろ弾き語り初めて3年位経ちますけど〜って人たち。
このレベルの人が一番困るのだ。

ギター自体は、我流でも何でもとりあえず弾けてる。
正直、現場で弾けてる人に、今更ギタープレイとして教えることなど殆ど無い。
じゃ、彼らのプレイには何が足りないのか?この10年見てて思うのは、一番足りないのは「ボキャブラリー」なんだよな。
ギター的な表現をすると、「リックを知らない」とか「フレーズを知らない」とかそんな感じ。
これはさ、ギターを弾くという物理的な技術の問題じゃないんだよね。
だから教え様がない。
ピックの持ち方が〜とか、コードの押さえ方が〜とかって話じゃないんですよね。
どんだけ、音楽聞いてますか?って話。
まぁ、オレも自慢できるほど音楽を聞いては無いが、自分で必要最低限は聞いてるつもりだ。
でも、オレのところへ来る彼らビギナー卒業組は、圧倒的に聞く量が少ない。
技術がなくて弾けないんじゃないんだよな。
知らないから弾けないだけなんだ。
じゃ、知ればいいだろ?って事なんだよ。
なので、毎回言うのは、自分がリスペクトしてるアーティストのルーツを辿れって話。
オレはギター始めた切っ掛けはKISSだったが、ギタリストとして自覚した時のアイドルは、DEEPPURPLEのリッチーブラックモアだった。
高校時代に、クラスにRAINBOW好きな奴がいて、当然奴もリッチーフリークだった。
Grecoの白いストラトを持ってて、ヤングギターを毎月買ってた。w
オレはそいつを横目に、リッチーのルーツを辿ったよね。
そしたら、すぐにジミヘンが出てきた。
ジミヘンは最初オレには理解不能だったが、聞けば聞くほどその得体のしれないギターサウンドがオレの中にどんどん浸透して、とうとうオレの中のリッチーを追い越した。w
以来、リッチーフリークじゃなく、ジミヘンフリークになった訳だ。
で、ジミヘンが聞いてたものってなんだろうとか、ジミヘンがソロ・デビューする前にやってたギグとか、バンドとか、バックグループとか、とにかく探して聞いた。
全部をコピーしたわけじゃないが、ぉ!っと思ったものは、出来はともかくコピーした。
もちろん、スコアなんか無いから耳で聞いて真似をしたわけ。
その中から自分に使えそうなものや、しっくりきたものが、勝手に残って今に至る。
もちろん、他にも色々聞いた。
特に、ロック・ギターの源流となるような60年代〜70年台の洋楽ロックはかたっぱしから聞くようにした。
もちろん、ビートルズやローリング・ストーンズも含めて、手に入りそうなものは全部聞いた。
本当なら、1980、1990、2000、2010と、全部の時代を全部聞きたいところだが、最近はそういう時間も取れなくなりあまり聞かなくなった。
けどね、それでも普段自分が好んで聞かないジャンルを中心に、意識的に聞くようにしてる。
好きなジャンルは意識しなくても聞いてるからね。w
心に残ったフレーズやなんかは、今でもちゃんと自分の中に残るんですよね。
結果、それらを知っていれば、それらを自分なりの奏法で表現できる。
つまり、「弾ける」んですよね。
そういう事をね、彼らはわざわざ金払って聞きに来るわけです。w
まぁ、今そのオレの稼ぎネタをここでバラしたワケですが。www
それでも、何かしっくりこない奴は、オレん所へ金払って聞きに来てくれ。www

北国ギター!ワークショップ(7)

【誰も書かない安ギター物語】オレはね、コスプレコピバンで、毎度安ギターを改造して使っています。
市販されていないミュージシャンズモデルを制作するために、Photogenic等のエントリークラスのギターを改造してるのです。
過去に作ったミュージシャンズモデル。

1)K.KダウニングのHAMER-Vモデル。
本物はHAMER製の特注品で、1ハムにFRTの男らしいモデル。
これを、古いトーカイのVモデルを改造しました。
ボディーはトーカイのトレモロ付きのVモデル(購入時1万円)。
ネックはフェルナンデスの黒夢モデルの残骸。
ピックアップはダンカンJB。
ピックガードは、ミラーのアクリルを切り取って作りました。
廃品を利用してるので、総額で2万円程度に収まりました。

2)初期EVHフランケン&シャーク。
本物はディマジオ製のボディーとネックをパーツ状態で買い、E.V.H本人が組み立てたという伝説の品。
オレは、初期の白黒ストライプ、その上から赤を塗ったもの、そしてIbanezデストロイヤーを切ったシャークを再現しました。
白黒ストライプは、ビルズブラザーズと言うエントリーモデル(購入時5000円)のボディーに、同じくエントリークラスのメーカー不明のメープルネック。
ピックアップは、ダンカン59です。
赤フランケンは、MDFと言う樹脂ボディ(購入時900円)にフェンダーメキシコのメープルネックをチョイス。
ピックアップはダンカンの59。
シャークは、K.Garageと言うこれまたエントリークラスのエクスプローラー(ボルトオンネックで購入時3000円)を切って塗りました。
ピックアップは、ジャックジョーンズと言う、古いリプレース用ピックアップ(ディマジオのコピー品)にしてあります。

3)トニー・アイオミSG本物は特注品(レフティー)で、かなり年季の入った品です。
それをPhotogenicのSG(ヤフオクで5000円で購入)をベースに、海外製の廉価ピックアップ(コレも2個で5000円程度)を載せて仕上げました。
特徴的なポジションマーク等は、台所用銀テープを切って貼りました。

4)ジミー・ペイジの58年レス・ポール本物は58年のCSBモノホンヴィンテージです。
しかも、ジミー・ペイジ愛用となると、数千万円以上の値段が付くだろうことは想像に容易です。
それを、78年のヘッドの折れたトーカイのレス・ポールLS-80(購入時2000円)をベースに再現しました。
ヘッドを繋いで再生し、ピックアップは70年台のGibsonT-TOP。
基本ノーマル仕様なので、ノーマルを再現しました。

5)UFO時代のマイケルシェンカーV本物は71年のメダリオンをリフして使ってるようで、MSG時代の白黒ツートンVの塗り替え前です。
ナローボディーのVで、ネックの仕込みは深く、ジョイント部分は’75とは違いボディーからさほど出ていません。
ネックも何度も折ってるらしく、ヘッドの形はUFO時代既に原型を留めてません。
これを、80年ころのフェルナンデスのV(Gibson’75のドンズバコピーモデル、購入時35000円)で再現。
エスカッションつけるだけで、あとはノーマルで十分でした。

6)ニール・ショーンのレスター2本本物は、カスタムの方は70年台中期の3PUモデルで恐らくノーマルとおもわれる。
もう一本の方は、同じく70年代のレス・ポールデラックスにFRTを搭載し、リヤにPUをノーマルサイズのハムバッカー(恐らくダーティーフォンガース)に交換したもの。
それをMaisonと言う中国製のエントリーモデルのレスカス(購入時4500円)と、Photogenicのレスター(購入時5000円)で再現。
レスカスは3PUに改造し、ピックアップはIbanezRGの物をチョイス。
レスターは、Ibanez製のFRTを付けて、フロントにP90、リヤにIbanezのPUを仕込み、トップだけ黒くリフ。
見た目の雰囲気は抜群です。

マイケルV以外のギターは材料費(原型のギターの代金も含む)2万以内で収まっています。
エントリーモデルの中古を利用しており、楽器と言うよりもコスプレの衣装の一部みたいな扱いです。
で、たくさん作って使ってると、あることに気が付きました。
安いギターなので確かに音も安っぽいんですが、概ねその安っぽさはお客さんまで伝わってない!(笑)つか、PAの人や会場のスタッフ(つまり専門家)の方たちの感想も「エントリークラスとは思えないねぇ〜」と概ね評判良いのです。
安いギターってのは概ね中低音が響かない。
高音ばかりが鳴り響いてしまって、エフェクトなんかもギラギラしちゃうんです。
特に、フェンダー系のコピーギターはその傾向が強い。
そのギラギラ感が安さを醸し出しており、正直こんなの弾きたくない。
それを、アンプのセッティングで音をそれらしくしてしまう方法を発見しました。
STEP1:イニシャライズ

1)アンプのトーンコントロールは全部フルにする。
2)ゲインを適当なところまで上げる。
3)マスターボリュームで音量を決める。

まずこれで初期設定。
ギターの方のコントロールは全てフルにしておき、よく使う方のPUをセレクトしておきます。
ゲインは、アンプのクランチを使いたいなら、ある程度上げます。
クランチを使わないなら、太さは出るが、歪む手前までで止めておきます。
マスターボリュームは会場やPAに合わせて適度に合わせます。
この時、ノーエフェクトが前提です。
クリーンサウンドでも基本的な考え方は同じなので特に分けて書きません。

STEP2:トーン調節
1)Trebleを絞る。
2)Bassを絞る。
3)Middleを調節する。

STEP1のままだと概ねキンキンしているハズですので、Trebleを半分くらいまで下げます。
その状態で、コードなんかを弾いて、低音のブーミー加減を確認します。
高音が削れた分、低音のブーミーなのが目立ってるはずです。
特に歪ませてる場合は、ミュートで刻むと耳障りなほど低音がブンブン鳴ると思います。
そこで、それをバンドのベーシストの邪魔をしないところまで下げます。
下げ過ぎるとスカスカになるので、もう少し削りたいなと思う手前でやめてきます。
そして、Middleを『調節』するのですが、ここで注目なのはTrebleとBassは『絞る』のに、Middleは『調節』なのです。
Middleの調節でそのキャラクターが決まると言っても過言じゃないので、ここは慎重に調節します。
そのママだと恐らく安いギターだとハウリングを起こしますので、Middleを絞るわけですが、徐々に絞ってサスティンの伸び具合や音のバイト感を確認しながら、細くならないように注意して調節します。
この2STEPで概ねどんな安ギターでもそれらしく鳴らせる事が出来るでしょう。
あの、良くある「全てのトーンはセンターにしてそこから調節します。」みたいなこと書いてる初心者向けの教則本あるけど、アレダメね。w
初心者はいきなりポールリードスミスとか使わないだろ?
初心者の9割はPhotogenic等のエントリークラスを買って様子を見るはず。
なので、教則本通りに調節してもいい音は見つけられない。
トーンをセンターから調節する方法は、ある程度音を聞き分ける耳が出来てて、使ってるギターや機材がある程度のクオリティーであることが前提なんですよね。
つまり、初心者や安い機材でセオリー通りやろうとしても難しいって事なんです。
オレは初心者では無いので、安いギターでなんとかそれらしい音を作れないかと思って、試行錯誤した結果、この方法にたどり着きました。
良く世界レベルのプロギタリストの音で、「鬼の様に歪んでて、ある程度の音量もあるのにハウらない」ってのがあるじゃないですか。
アレは、歪み加減も勿論関係有りますが、それ以上にトーンの調節がモノ言ってます。
ゲイン上げてハウリング起こしてるのに、さほど歪んでる気がしないとか言う人は、歪み成分をよく聴かせるトーンセッティングにすれば、それほどゲイン上げなくても歪んでるように聞かせることが出来ます。
あと、オーバードライブやディストーションペダルで歪ませたい人は、ペダルの設定も必要ですが、まずクリーンで上記2STEPセッティングをします。
その上で、ペダルはセオリー通りオールセンター(レベルは0)から調節を始めます。
ゲインとトーンがセンターの状態で、ON、OFF時の音量差があまり出ない所にレベルを合わせます。
※意識的にONでレベルが上がる様にしたい場合はそのようにレベルを合わせます。
次に、ゲインを調節してひずみ加減を合わせて、最後にトーンで抜けや重さを調節します。
概ね、トーンを上げてゆくとLowが無くなってジャリジャリになりますし、絞れば引っ込みます。
なので、Lowがある程度残る所で決めるのが美味しいでしょう。
BOSSMD-2のような多バンドのイコライザーがツイてるタイプは、バンド別に調節できるのでより細かいセッティングも可能です。
最後に空間系のペダルセッティングをします。
コーラスやエコー等ですね。
クリーンではコーラス等のモジュレーション系は深めにかかります。(効果が目立ちます。)
逆にエコー等の減衰系は効果が目立ちません。
クランチではコーラスは目立ちませんが、フェイザーやフランジャーは目立ちます。
エコーはリリースがハッキリ出てくるので、最後の方までしっかり聞こえます。
この様にクリーンとクランチでは同じパラメーターでもエフェクト具合が変わってくるので、音をよく聞いて調節します。
この方法は勿論プロ仕様の機材でも通用しますので、トーンキャラクターに悩みを持ってる人はお試しあれ。
(笑)

北国ギター!ワークショップ(5)

KIYA-HENマルチエフェクターを切るっ!w(その2)
2【スタジオでの処理】

んで、2回目はスタジオでの処理。
目的は80年頃のヴァン・ヘイレンの音!w80年頃のヴァン・ヘイレンは、大型スタックアンプ+ディマジオスーパーディストーションという組み合わせみたいですが、本人はあまりこだわり無く色んな物を使ってたようです。
78年のファーストアルバム当時は、例のフランケンに58年PAFをリワイヤしたものを使っており、いろんな憶測が飛び交ってます。
当時の彼のギターテック(名前忘れましたが)は、ピックアップの導通を測って確実に断線していて使えないと判断したそうです。
しかし、現実には普通に音が出てて、もうオカルトの世界だったと言う証言もあります。w
本当か嘘かはともかく、あのチューブスタック独特のハードディストーションを再現すべく、汎用性も合わせてセッティングするわけです。
で、スタジオに入ってまずやることは、自室でもやったバランス調節。
つまり、バイパス時と、エフェクト時の音量差を無くすところから始めます。
なぜ、この作業が必要かというと、自分の耳を壊さない(麻痺させない)ためです。w
クリーンの音を基準にして、歪ませても割れないようにとか、微妙な差を聞き分けるためです。
オレは、1959を使ってますので、大音量なのです。
だからなおさら音量バランスを気をつけないと、気がついたら、ハウリングの嵐になります。w
バランスを取ったら、マルチをOFFにして、まずバイパスの音を作ります。
つまり、アンプで基本になる音色を作るわけです。
マーシャルを使う人は、概ね、全部フル!って感じでしょうけど、バンドアンサンブルを考えて、BASSやMIDは若干下げた方が良いかもしれません。
ギター単独で弾くとちょっと頼りない感じの方が、バンド全体ではヌケが良く、バランスよく聞こえるはずです。
次に基本パッチをONにします。
コーラスやディレイがかかった音がするはずです。
ループのMD-2(ディストーション)はまだOFFです。
クリーンの音に空間系だけが乗る感じですね。
この状態で、基本的なアンプセッティングの微調整をします。
特に、ディレイやリバーブの返りを調節するわけですが、おそらくマルチをONにした段階で、バイパス時よりも音痩せが激しくなるはずです。
で、返りの音が妙に耳につくと思います。
その場合、アンプのTREBLEを絞るか、マルチのディレイ、リバーブのトーンを絞るかすると、すんなり馴染むはずです。
馴染まなければディレイや、リバーブのリリース回数を減らしたり、エフェクトのレベルを下げます。
この段階での注意すべきことは、マルチのパッチを変更したら、必ず保存して、先に作った3段階の基本パッチにもこの変更を反映させることです。
これをやっておかないと、3段階パッチの意味がなくなります。
で、クリーンでの空間系が決まれば、次にループに突っ込んだMD-2(ディストーション)をONにします。
ここで、番外ですがMD-2の使い方。
オレは過去色々試した結果、このMD-2が大好きになりました。
設定レンジが広く、いろんなサウンドに対応するのと、設定が直感的で楽だと言う点です。
コントロールは4つ。
左から、LEVEL、TONE&BOTTOM、DIST、GAINBOOSTと並んでします。
それぞれ何かというと。
LEVELはトータルのレベル(音量)の調整。
TONE&BOTTOMは、トーンコントロールで、トレブルとベースだと思って刺しつかないです。
(実は違うんですけどね)DISTは、ディストーションの深さ調整。
GAINBOOSTは、入力GAINを調節して、それ以降の、DISTやTONEのかかり具合をトータルで調節するわけです。
このGAINBOOSTは、入力ゲインの調節なんですが、DISTを0にすることで、ブースター的な音も作れます。
ただ、DISTを0にしても、ディストーションはかかるので、純粋なブースターにはなりません。
あくまで、ブースター「的」な使い方です。
むしろ、この状態で、オーバードライブな感じも作れるので、結構重宝してます。
TONE&BOTTOMをセンターにしてDISTを0、GAINを少し上げて、LEVELを取れば、オーバードライブ的な音に。
その状態でTONEを上げると、どんどんギンギンになるので、FAZZっぽく出来ます。
逆にBOTTOMを上げると、ブーミーになるので、DISTがある程度上がってないと、篭っただけになります。
DISTをセンターくらいまで上げて、GAINを0にすると、昔のディストーションみたいに、腰のない感じの歪になります。
BOTTOMを上げることで解消しますが、わざとらしく低音が出てくるので、自然にしたいならば、BOTTOMを上げずにGAINを上げたほうが全体のかかりが深まるのでよいでしょう。
DISTとGAINを3〜4くらいまで上げて、TONEを3位、BOTTOMを6くらいにすると、いわゆるクリーミーな感じのテクニカル系のハードディストーションになります。
GAINの調節で、サスティンの具合もある程度調節できるので、使い勝手が良いです。
逆に、TONEを上げてBOTTOMを下げると大型のスタックでも使えるディストーションサウンドになるので、この辺はアンプとの兼ね合いで調節します。
で、マルチの設定に戻ります。
まず、LEVELはMIN(0)、TONE&BOTTOMはセンター(5?)にします。
その状態で、DISTとGAINを適当なところ(3〜5)まで上げ、最後にLEVELを上げます。
おそらく若干ブーミーだと思いますので、必要に応じてBOTTOMを下げます。
ディストーションの感じが良ければ、一旦全部OFFにして、全部ONの時との音量差を確認します。
差が激しいようなら、MD-2のレベルで調節します。
ここで、このループを使うメリットは、マルチのパッチを切り替えても、歪はループで外部なので、基本の歪サウンドは変わらないってことなんです。
なので、よほどのお茶目さんじゃない限り、パッチを踏み間違えても大事には至らないって事なんですね。
これで、歪までセットしてしまうと万一踏み間違った時に、悲しい気持ちになります。
で、決まったら、全部ONにして弾いてみます。
気持ちよければ、それでOKです。www
つー感じで、マルチを切るはこれで終了です。w

参考音->http://www.youtube.com/watch?v=znVBsuyUhow&feature=share&list=UUf0Yp3UVj3SaFMsXWJgi1Hgこれは、2010年のタイラーフェスでの映像です。w
使用機材は、Marshall1959SUPERLEAD100BOSSGT5BOSSMD-2自作フランケンです。
現状低評価しか受けてないので、これで少しは高評価に繋がることを願っております。www

北国ギター!ワークショップ(4)

KIYA-HENマルチエフェクターを切るっ!w(その1)最近、小林信一氏監修のディストーション【DOUBLEDRAGON】を試奏してきて、良い感じになってまして、ふと、自分の足元を見てみると、いわゆる「ボスコン」が並んでました。
まぁ、ちょっと昔の高校生みたいだなと苦笑いするわけです。w
皆さんはどんなエフェクターを使ってるんでしょうか?やはり、マルチエフェクターですかね?つーことで、今回マルチエフェクターをどうやって使うかって話をしようかと。w
オレも、色々試しました。
それこそBOSSのGT、MEに始まって、VOX、LINE6、DigiTech、ZOOM、BEHRINGER等など…。
で、結論から先に言えば「プリセットの音は使えない。」です。
数年前に、元桑田バンドのギタリスト、河内淳一(JUN-BO)さんとご一緒する機会がありまして。
その時に彼が持ってきたのは、DigiTechのマルチ1枚。w
もう1「台」じゃなくて、1「枚」って表現がぴったりなほど、板キレな感じでした。
その時に、そのJUN-BOさんから教わった、マルチエフェクターの使い方をチラリとご紹介しようかと。
JUN-BOさんも、「プリセットの音は使えない。」とハッキリ仰ってました。
そこで、彼の助言にオレの実験を踏まえた一つの方法論を展開しようかと。w
まず適当にプリセットの音を選択して、ヘッドホンで聞いてみます。
GTやLINE6辺りだと、ヘッドホンで十分いい音がしてるように感じます。
MEやVOXでも選ぶプリセットによって十分使えそうです。
で、それをそのままアンプへ繋いでみます。
すると、なんとまぁ残念な音しかしない。www
まず使えないのは「歪み系エフェクト」。
プリセットの音は、安物マルチだと中域がごっそり削られてて、痩せまくりだし、高いやつだと逆に、中域太り過ぎで、モコモコ。
もう「どうしろってよっ!」と、蹴り飛ばしたくなるような状態なわけです。
この歪の音は、ものすごくチープで痩せまくるか、太すぎて使えないかどっちかです。
更に、最近のマルチはシミュレーター要素もあって、アンプのモデリングやスピーカーキャビネットのモデリングまで搭載し、無理に歪ませなくても、モデリングだけでクランチサウンドくらいは普通にできてしまいます。
でも、やはり痩せまくるかデブすぎるかどっちかなんですね。
で、一大決心をします。
「歪は外部エフェクトに任せる。www」
です。
オレは、BOSSのMD-2(メガディストーション)をつかって歪を作ってます。
マルチ本体は空間系処理だけをさせる。
もし、マルチの方で外部ループの端子があるならそこに接続して、マルチ本体のスイッチでMD-2もコントロール出来るようなシステムにします。
ここからがセッティング。
機材は以下の通り。
ギター:MDFと言う合成樹脂素材でできたボディーを元にでっち上げた、自作VHモデル。
マルチ:3000円で買った半分壊れてたBOSS-GT5。
(もちろん修理して使う)ディストーション:市販のコンパクトで、一番コストパフォーマンスが高いとおもわれる、BOSSMD-2。
アンプ:その昔サーベルタイガー木下昭仁氏から譲り受けた、Marshall1959SUPERLEAD100。
です。
ちなみに、GT5は今完動品が中古で1万円程度で買えます。
シミュレーター機能がやはり2世代前の仕様なので、ほとんど役に立たないと思って間違いない。
ある程度使いたい人は、GT6以降のCOMS仕様になったものを買った方がいいでしょうね。
なので、シミュレーターは使わずに、マルチは空間エフェクトと割り切ることで、古いマルチでも現役で使えます。
歪はボスコンを外部ループに繋いで使います。
これで歪成分にアナログ成分を混入でき、前述の音やせや中域の不要な太り等の安物デジタルエフェクト特有の症状を緩和することができます。
※オレは正直マルチ自体が安価エフェクターの領域なので、GT10でもちょっと躊躇する程音が安物なのは当たり前だと思ってる。
先に音の方向性を決めます。
今回は、ヴァン・ヘイレンのコピーバンドをやるということで、基本クリーンは使わない。
必要なのは、80年頃のヴァン・ヘイレンの音。
クランチよりも歪んでるが、言うほどクリーミーでもなく、かと言ってファズっぽくもない。
80年台ハードロックの基本的な音です。
ギミックとして、フェイザーの音が必要。
具体的には、

1:基本的な音はマルチの空間系だけで処理。
2:1959の音はクリーンなので、歪はMD-2を使う。
3:MD-2は、マルチの外部ループか、インラインで接続。
4:フェイザーはマルチのパッチに仕込む。
5:トーンはマルチのイコライジングは使わず、アンプで調節。

こうすることで、マルチは空間系の処理と、ギミックのパッチだけを使うことになり、空間処理とギミックをそれぞれパッチに記憶しておくことで、瞬時に切り替えれることになります。
1【自室での処理】マルチの良い所は、とりあえずヘッドフォンで音作りが出来るところです。
なので、まず自室で基本になる空間エフェクトと、エフェクトON/OFFのバランスを取ってしまいます。
定石通り、まず全部OFF状態から始めます。
GT5だと、バイパス状態ですね。
この状態がクリーンサウンドの出力状態です。
聞こえてる音がほぼそのまま、アンプに入ると思って間違いないでしょう。
足りない帯域はスタジオでアンプに繋いで、アンプのイコライジングで調節して行きますので、まだ気にしない。
この時に下手にアンプシュミレーターをONにして音を作ってしまうと、後でスタジオ入ってから泣きを見ます。
次に、マルチをONにしますが、設定エフェクトはループを含めて全部OFF状態。
これはオールバイパスではなく、設定されたプリセットのエフェクトをOFFにして、マルチ自体はONにします。
この状態で、マルチの出力が、オールバイパス時とおなじになるように、トータルの入出力ゲインを調節します。
ここから、マルチのパッチの設定を始めます。
標準的なエフェクトは、コーラス・ディレイ・リバーブってとこでしょうか。
必要に応じて、トーンブースターや、イコライザーも噛ませることがあるかもしれませんが、ここではやりません。
セッティングの順番は、空間系が先です。
空間系だけなら、自室でヘッドフォンである程度まで設定できます。
コーラスのきかせ具合、ディレイの深さ、リバーブの深さなどをこまめに調節します。
決まれば、一旦保存。
ここまでは自室で出来る範囲です。
その先は、スタジオへ持ち込んで行いますが、ここまでできていれば、スタジオでもすぐに当たりが出せると思います。
余談ですが、オレは基本パッチを3タイプ作りそれをアレンジすることでバリエーションを増やす手法を取ってます。
3タイプは基本的に同じなんですが、ディレイとリバーブの深さを3段階に変えて保存しています。
一番浅いのが、細かいバッキング用。
(BK1)次に深いのは、大きめなバッキング用。
(BK2)一番深いのは、ソロ用として保存しておきます。
(SOLO)今回はフェイザーを使うことが予めわかっているので、BK2に、フェイザーを加えたパッチも作っておきます。
空間系3大エフェクト(コーラス・ディレイ・リバーブ)以外のイコライザーやトーンブースターは、基本使わない予定ですが、状況に応じて個別にON/OFF出来るように設定はしておきます。
もちろん、ループに突っ込んであるMD-2も、ループスイッチでON/OFF出来るようにして、MD-2のスイッチは常時ONで使うようにしておきます。
こうすることで、外部エフェクトもマルチの一部として使えますから、足で踏むのはマルチだけと言うシンプルな状態に出来ます。
外部ループの無いマルチを使ってる人は、歪エフェクトはマルチの手前に繋ぐだけで、設定手順は同じです。
ただし、足で踏むのはマルチと外部両方になってしまいますが…。
次回、2【スタジオでの処理】に続きます。

北国ギター!ワークショップ(3)

さ、そろそろ北国ギター!ワークショップの季節がやって参りました。
2012年の1月から始めた「北国ギター!ワークショップ」は、フェイスブックのノートを使うための口実としてスタートしました。
しかし、継続は難しいので、「冬限定」と勝手に解釈し、夏の間は休刊の不定期刊と言う、身勝手な状態になってます。www
その2012年も秋が深まり、そろそろ涼しくなって参りまして、秋どころか一気に冬がやってくるんじゃないかと思うような感じになってます。
そんな北海道の秋の夜長をどう過ごすか!?そりゃもうギターの練習でしょう。wwwwww
ってことで、本格的な冬が来る前に・・・冬が・・・ふーゆーがー来るまえっに〜のエクササイズ。w
題3回のテーマは、「力を抜く」。
これです。w
ここ数年巷でギター講師として活動させて貰ってますが、生徒さんの中で一番多いのがこの「力入ってますね〜?w」って感じの人。
弾けないから力が入る=筋肉が硬直する=動きが鈍くなる=弾けない=弾けないから力が入る・・・以下無限ループ。w
で、この無限ループから脱出するためには、力を抜く。
これしか無い。
でも、力を抜くのは正直かなり難しい。
抜きすぎてピックを落とすとかね。w
冗談みたいだけど、実際にオレも何度もピック落としてます。w
でも、この極意を極めると、スムーズで滑らかなフレーズが弾けます。
速弾き(?)でも、ガシガシした感じではなく、滑らかにするすると音が出るようになりますよ。
で、具体的にどうするか?力を抜くんです。w
言葉だとこれ以上の説明が難しい。www
まず、いつもやってる運指練習をします。
テンポは120位でしょうか?こいつのテンポをガバっと上げてやる。
200とか。w
まずどこに力が入ってるか?おそらく、右腕(ピックを持つ方)が大変なことになってないでしょうか?wそれ以前に全く弾けてないかもしれません。w
全く弾けないときは、現実的なスピードまで戻します。
で、右腕を確認してみる。
肘から腕にかけてメッチャ緊張してませんか?なので、これをまず脱力する。
脱力しすぎてピックを落とさないように。
で弾いてみる。
どーですかね?若干でもスムーズさが体感できたでしょうか?体感できれば、それが普通になるように練習するだけです。
で、同時に左手。
よく、力任せに弦を押さえ込む人いますけど、よく考えると分かると思うのですが、「弦はフレットに触れていれば良い」のです。
最近流行りのジャンボフレットだと、押さえこむと音程がシャープします。
それに、指に弦が食い込んで痛い。w
更には早いフレーズが弾けない。
なので、左手も極力脱力する。
動きをスムーズに早くするためですね。
左手の弦押さえが脱力されてれば、当然強いピッキングをすると指から弦が外れてしまいますので、ピッキングはかる〜くかる〜く。w
これで、どんどん力が抜けてゆくはずです。
すると最終的に音が出なくなります。(爆)
って事ではなくてね、音が出なくなる前にすることがあるんですが、それはまた今度。w