【宙返りロケット】

昭和47年。
オレはまだ小学生だったんだけど、札幌の中島公園が一大ワンダーランドだった頃の話。

確か、小学校3年生だったんだが、何故「中島公園・こどもの国」へ行ったのかよく覚えてない。
同じクラスのものすごく太った女の子と一緒だったから、何か学校行事で近くの施設でなにかした後に、「こどもの国」へ行ったんだと思う。
親も来てたので、何かのイベントだったことには違いない。

そこには、「宙返りロケット」と言う遊具が設置されており、一際冒険心を煽る遊具だった。

この「宙返りロケット」は、中島公園のこどもの国の中でも、一番の人気遊具で、常に列ができるほどの人気で、しかも小さな子供は危険だから乗れないという規制付きだった。

小学生のオレたちは、この「宙返りロケット」に乗るのが夢だったくらいだ。
小学校1〜2年の頃は、まだ体も小さく、身長制限に引っかかって乗れなかった。
しかも、親から「これは回転が早くて、カプセルが外れて事故を起こしてる危険な乗り物だから乗ってはいけない。」と言われていたのだが、3年生になってやっと身長制限(120cm)を超えたので、乗れるように成ったわけだ。
なので、危険を承知で乗ることにした。

ちなみに、ウチのお袋が言ってた、宙返りロケットの事故については、今検索しても出てこないので、オレを諦めさせる為の、お袋のデマカセだった可能性が高い。

とにかく、並んで乗った。
しかも、クラスで一番のデブの子と2人で。w

いざ乗ってみると、カプセルはとても狭くて、ドアやドアロックがあまりに貧弱で、ロケットが回ってる間に外れるんじゃないか?って思うほど不安だった。
ロケットが回りだす。最初は水平に…ゆっくりと…ドンドンスピードが上がっていく。角度もドンドン垂直に近くなっていく。
上りはまさにロケット!下りは地獄だった。w

コイツは、予想通りの面白さで、体がぐるぐると振り回され、前向きで登って、後ろ向きで降りて、そのまま後ろ向きで登って、前向きで降りてくるという。
カプセルは、カプセルを繋いでいるアームとは垂直方向にグルグル回るので、目が回りそうだが、かなり面白い。

オレはシートベルトが緩くて、下りの時に体がベルトからずり落ちてしまって、そのまま外に放り出されるんじゃないか?と心配に成るほどの遠心力で体が持っていかれる。
隣の女の子はその太い体にモノを言わせて、シートベルトにお腹が食い込んでいる。
オレが必至に耐えていると…その太った子が…

「そんなことじゃ、パイロットに成れないわよ!」

と意味不明なゲキを飛ばした。w
オレには全く意味不明で、「なんで勝手にオレの将来を決めてんだコイツ?」と思った。
少なくとも、一度もパイロットに成りたいなんて思ったことがないし、そんな事をシャレでも口にしたことがないからだ。

オレは昔から結構冷めてる可愛げのない子供だったので、将来の夢とかあまり考えてなかった。
小学生のオレは「成るように成るだろう…。」と思ってたからだ。
学校などで、将来何に成りたいか?とか質問されると、殆どの男の子が、「警察官」「バス(又はトラック)の運転手」「医者」「旅客機のパイロット」と答えて、「サラリーマン」と「自衛官」と答える子供は居なかった事が今となっては不思議だ。w

「サラリーマン」は当時の花形職業だったはずだが…子供のオレ達にはその実態(将来ブラック企業化する事とか…www)が透けて見えてたんだろう。だから人気がなかったのかも知れない。w

「自衛官」に関しては、「兵隊さん」との違いがよく判ってない小学生にすると、戦争で死ぬと思ってたのかも知れない…。

オレは当時、特に成りたいモノが無かったので、あえて子供っぽく「仮面ライダーに成る❗」とか、「ガッチャマンに成る❗」とか、とりあえずオトナが喜んで微笑みそうな答えをするようにしてた気がする。www
でも、流石に小学3年で「仮面ライダーに成る❗」は、ちょっとオトナをバカにしすぎた答えだったと今は反省している。🤣

でも、この女はオレがパイロットに成りたがっていると決めつけていた。
この瞬間、この「宙返りロケット」はオレの記憶に完全に刷り込まれた。
この、自分勝手な女のセリフと共に。

しかし、今思うと女ってやつは、「とりあえず自分の都合の良いように物事を勝手に解釈する」生き物だなと…。w
小学生でも既に思考ロジックが「女」何だってことに改めて気が付かせてもらった。w

何かの弾みで、このBLOGをその女が見てたら、その時のことを思い出してくれ。
別にオレはパイロットに成りたいなんて一言も言ってないのに、なんで決めつけたのか、その理由を知りたい。

世間話

Posted by KIYA-HEN