【30年前の仕事】

Facebookの知人のTLで、こんなの見つけた。

—-引用—-
Retweeted ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo):

おっさん「昔はもっと働いてた!」
↓その頃の仕事って?

・書類はすべて紙に手書き。保存も紙なので捜索に超時間かかる
・計算は電卓かそろばん。プレゼン資料は模造紙かOHP
・見積は郵送かFAXして、到着後固定電話でやりとり

⇒今なら秒で終わる仕事に余計な時間かけてただけ。真に受けなくてよし
—-引用—-

元ツイート見てみると、なんか語ってるヤツも、そろそろオッサンと呼ばれる世代の奴だが、いわゆるバブル組の俺達より、10歳ほど若い40代前半のヤツだった。
この世代は、今の若い世代の兄貴的存在になってる奴も多く、色んな所でこの世代の意見が散見できるし、20代30代がそれに賛同している場面をよく目にする。

ほへーと思いながら見てるんだが、往々にしてこの意識高い系のアラフォー世代の標的は、オレ達バブル世代なんだよな。w

まぁ多分、ヤッカミだと思うんだよ。www

バブル景気でいいだけやらかしたオレ達に比べて、バブル崩壊で景気がすっかり冷え込んだ時代に青春時代を過ごして、そのまま不景気を背負ってきた世代だからな。
しかも15歳位まではバブル景気だったろうから、子供の頃はそれなりに贅沢も覚えてたが、自分が成人する頃には、オヤジが解雇に成って路頭に迷ったりする連中も少なくなかったろうから、結構精神的ダメージはデカかったのかもしれない。
しかも、その不景気は自分らが働く世代に成っても回復しないという、無力感に苛まれてる世代でも有ると思う。
結局、自分たちの力の無さを認めたくないから、バブル世代を攻撃することで、自己肯定してんだろうなぁ〜みたいな空気さえ感じる

そういう意味では同情できるが、だからと言ってワザワザ上の世代を馬鹿にする発言をしなくてもいいと思うんだ。

30年前、オレは既に社会人として働いてた。
一般にバブル崩壊は1991年(平成3年4月)と言われてるので、今から27年程前だ。
オレは当時27歳だよ。w
このアナリストは、15歳だったはずだ。w
15のガキに当時の仕事の何が判るんだ?www

当時、まだワープロがやっと浸透したかなぁ〜?位の頃で、パソコンはまだまだ高価で一般家庭には殆ど浸透していなかった。
企業でもコンピューターを導入しているところは大手の企業だけで、しかも一昔前の大型の冷蔵庫みたいなサイズのコンピューターで、コボルとかフォートランが動いてた。w
Windowsなどのオープン系が企業のデスクに設置される10年程前だ。

1995年にWIndows95が発表され、パソコンに一躍脚光が当てられた。
1998年にはWindows98が発表され、世界的なインターネット時代が幕開けた。
2000年頃になって、やっとブロードバンドが浸透していよいよ企業の個人デスクや一般家庭に「パソコン」が設置されるようになった。

つまりだ、このアナリストが語ってる時代の仕事は、コンピューターもインターネットも無い時代の仕事なんだよな。
現在、書類は全て手書きで、紙媒体で保存して、計算は電卓叩いて、プレゼン資料はOHP、見積もりは郵便はFAXでやり取りして、固定電話で打ち合わせてたら、そりゃ「仕事に余計な時間をかけてる」と言われても仕方がないが、何もなかった時代なんだぜ?

メールどころか、デスクにラップトップすら無かった。
スマホなんか、SF映画の中にしか出てこない未来のアイティムだったし、携帯電話だって「何の装備か?」と思うような巨大なもので、しかも一部の金持ちしか持ってなかった。

当然、資料は全てFAXで送られ、現場にいる時に会社のFAXに送られてくるので、夕方会社に戻ってFAXを見て、そのまま定時が過ぎても相手に電話して、先方と打ち合わせる。
先方も定時過ぎじゃないと連絡つかないことを知ってたので、電話が来るのを待ってるわけだ。
で、5分〜10分打ち合わせて、仕様を訂正してFAXで送り返す。
先方が確認してOKならそれで終わりだが、OKじゃなかったらこのやり取りが数回行われるわけだ。
気が付くと2時間はゆうに経ってる。
タイムカードはマトモに押すと残業し過ぎに成るので、会社から叱られる。
しかし、仕事が終わらないから終わらせなきゃならない。
結果、タイムカード押さずに仕事するしかなくなるわけだ。
気づくとサービス残業が当たり前になってて、仕事が終わるまで帰れないわけだ。

これで当り前だった。
ブラック企業とか文句を言える様な空気でもなかったし、下手なこと言おうものならクビが待ってる。

その時代の仕事と、現代の常識を同列に並べて、「仕事に余計な時間を掛けてる」と言い放つのは、馬鹿なのか、もしくは30年前にFAXで見積もり送ってた世代に喧嘩売ってるかどっちかでしか無い。

ただ少なくともオレは沢山仕事したって言う意識も、ブラック企業に居る意識も無かったよ。
給料だって今よりずっと安い。
バブル崩壊後物価も横ばいが続いてることを考えると、むしろ現代のほうが給料が上がってる分色々楽なはずだ。

実際、バブル時期のオレ達には、高嶺の花だった海外旅行とかも、このアナリストの世代位から卒業旅行に東南アジア位は当たり前になってる。
30年前は「海外留学とか何処の金持ちよ?」って感じだったが、このアナリストの世代位から海外留学も珍しくなくなった。

オレに言わせると、バブル時代よりも贅沢してんじゃん?って感じ。
しかも、権利ばかり主張するくせに、やることやらないって印象の方が強い。

仕事を終わらせる力もないくせに、定時に帰れないと文句を言う。
「文句言う前に、仕事片付けろよ?」と思うのだが、自分のスキルの無さを棚上げで、仕事が多すぎるとのたまう。
アホか?オレが若い頃はもっと沢山の仕事こなしてたぞ?
FAXで見積もり送って電話で打ち合わせして書類手書きで電卓で計算してても、お前らよりよっぽど沢山の案件をこなしてたぞ?
そこら辺を秒でこなせると言うなら、もっと沢山の案件扱えるだろうが?
何甘いこと言ってんだ?ボケ!

と言いたく成る、オッサンの気持ちも少しは理解しろよ。w

願わくは、この手の自己中心のアラフォーに現代の若者が洗脳されないように願いたいものだ。

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