【安ギター攻略法】 第3回:調整編 / 弦高調節をやってみよう。

【安ギター攻略法】 第3回:調整編 / 弦高調節をやってみよう。

つーことで、弾きやすいように弦高を調節しましょうってことなんですが、初心者ギタリストにありがちなのが、ありえない弦高で弾こうとしてる人が多いってこと。
最近はネットなどで情報が入手しやすいのでそういう情弱は減ったと思ってたんですが、意外と「そんな弦高じゃ絶対上手くならないよ…。」って人多いんですよね。

で、第3回目は弦高を調節します。

弦高なんですが、コレはまず「ネックが真っ直ぐである事。」が前提となります。
ネックが反っていると弦高調節は意味がありません。
なので、必ずネックが反っていないかを確認して下さい。
万一、反っている場合はネックの反り調節をしなければなりませんが、今回は「ショップでネックの反りは確認してる。」前提で話を進めますのでネックの反り調節は割愛します。

まず弦高はメーカーやモデルで決まっています。
決まっているというのは、その弦高で最大のパフォーマンスが得られるように設計されているってことです。
大きく分けて、GibsonタイプとFenderタイプに分かれます。
他にPRSやIbanez等、独自モデルを生産しているメーカーはそれぞれの規定の弦高が存在します。
つまり、それぞれのコピーモデルは、その元の数値で調整すべきってことなんですね。

ここで問題なのは、メーカー推奨値が必ず弾きやすいとは限らないんですね。
なので、最終的な微調整は自分の感覚異存になりますが、先ずは標準値に合わせてみます。

取り敢えず、Fenderギターの弦高基準値。

17フレット上でのフレットの表面と弦の下側の距離
ギター:1弦~6弦 それぞれ 4/64″ (1.58mm)
ベース:1弦~4(5)弦 それぞれ 6/64″ (2.38mm)

また、1フレットにカポを付け、最終フレットを押さえた時の7フレット~8フレットと弦との隙間が
ギター:0.010″~0.012″ (0.25mm~0.3mm)
ベース:0.012″~0.014″ (0.3mm~0.35mm)

になるようにネックがセットアップされています。

で、Gibsonギターの弦高基準値。

12フレット上でのフレットの表面と弦の下側の距離

エレクトリック・ギター
高音源側 3/64″
低音源側 5/64″

アコースティック・ギター
高音源側 4/64″
低音源側 6/64″

バンジョー
高音源側 7/64″
低音源側 7/64″

マンドリン
高音源側 5/64″
低音源側 5/64″

ベース・ギター
高音源側 5/64″
低音源側 7/64″

安ギターは概ねこのどちらかのコピーモデルであることが多いので、自分のギターがどっちのコピーモデルなのかを見極めて作業します。
GibsonタイプとFenderタイプではブリッジの構造が違うので、弦高調節の仕方も違います。

★ギブソンタイプ
先に簡単なギブソンタイプの調整。
ブリッジの両サイドに調整リングが有るはずですので、ソレを回して、ブリッジ全体の高さを調節します。
Gibsonタイプのエレキギターの弦高は、高音源側 3/64″ 低音源側 5/64″ となってます。
これは、12フレットのフレットトップと弦の隙間を表しています。
しかも、インチで。w
これはインチのスケールがあればそのまま隙間を測れば良いのですが、センチのスケールだとちょっとわかりづらいかもしれませんね。
で、変換表よりミリのサイズを得ます。
3/64″ は 約1.2mmです。
5/64″ は 約2mmです。
12フレットのフレットトップと弦の隙間がこの位になるように、左右のネジを調整します。

★ストラトタイプ
ストラトタイプにはシンクロナイズド・トレモロ・ユニット(トレモロとかアームとか言う奴)がついてるのと、各弦毎にブリッジが調節できるので、Gibsonの6倍の手間がかかると思って下さい。
Fenderの場合は17フレット上の隙間なので、17フレット上を測ります。
ギター:1弦~6弦 それぞれ 4/64″ (1.58mm)
Gibsonと違い、全ての弦が同じ高さに成るように調整すべしと書いてます。
つまり、1本1本確認(測定)しながら調節するわけです。
ブリッジ駒の細いネジを六角レンチで回して高さを調節します。

★テレキャスタイプ
テレキャスタータイプはブリッジが3weyになってます。
6weyのものもありますが、どちらもストラトと同じ要領で、弦高が良い位置に来るように調整して下さい。

これでかなり弾きやすくなってるはずです。
しっくり来ない…と感じる人は、更に好みで微調整してみましょう。

調整で注意すべき点は以下のとおり。
1)ネジは一気に回さない。

一気に回すとどの位回したのかが自分で把握できなくなります。
ネジにはネジピッチが存在し、回した角度で、どの位ネジが動くかが物理的に決まっていますなので、ネジピッチ分の上下を移動をするにはネジを1回転させる事になります。
1/4回転だとネジピッチの1/4だけ上下移動することになります。
これを、どのくらい回したかで、ネジがどの位上下したかを把握できます。
なので、ネジは一気に回さずに、1/4くらいずつ徐々に回したほうが良いです。

2)チョーキングをした時に音切れしない。

弦高を低くし過ぎると、チョーキングした時とか音が出なくなります。
なので、調整しながら常に各ポジションで音詰まりがないか確認しながら行います。
弦がビビってちゃんと音がでない時は、弦高が低すぎる事になります。
また、そのままで音がなってても、チョーキングしたら音が途切れることもあります。
特にFender系のギターに多いのですが、チョーキング奏法が考慮されていない時代の設計のままなので、そういう現象が起きます。
其の時もある程度弦高を上げ目にしたほうが良いでしょう。

以上2点です。
他にも有りますが、取り敢えずこの2点を守れば概ねイケます。

で、どうでしょうか?
弾きやすくなりましたか?
しかし、まだチューニングが合わないと思います。
なので、次回はチューニング(イントネーション調整)をやってみます。

セッションに付いて思うこと。

随分昔から思っている事がある。
よく、巷で「セッションしよう!」って言葉を聞くが、この「セッション」って言葉の明確な定義はどういうことだろうって疑問があった。
その疑問はそのまま解消されずに、場面によって微妙に意味を変えながら今も使っている。
概ね、「ミュージシャンが複数あつまって、その場限りの演奏をする。」って事で大意は掴んでると思うが、どうにも曖昧で使いづらい。
この使いづらさが「セッション」のグダグダを誘発してるんじゃないかと…。
札幌でオレが経験した「(ジャム)セッション」は殆どが「スタンダードや集まったメンバーが共通して知っている既存の曲を合わせて演奏する。」と言う形態で行われており、多人数で入れ替わり立ち代りになると、同じ曲を延々と演奏する(つまり聞かされる)事になる。
もしくは、予め出演者を決めておいて、出し物(セッション曲)も決めておいて、皆が一定期間練習してきてから、ステージで合わせるという形態。
これは「セッション」といえるのだろうか?そこで、「セッション」の元々の意味を調べてみた。
「複数の人間で行う活動」だそうだ。
つまり、演奏に特化されていない。
ならば、人が集まってれば何でもいいわけだ。
でもそんなのはオレは詰まらないので、その「セッション」に参加することは今後なくなるだろう。
で、ここで提案なのだが、「既存曲を演奏しないセッション」てのはどうだろうか?ある程度の演奏力がないとスタンダードとかは演奏できない。
しかし、既存曲を演奏しないなら、音が出せればだれでも参加できる。
まぁ、そのだれでも(つまり素人でも)参加して出した音を音楽と呼ぶかどうかはともかく、楽しいんじゃないかなと?昔やってた「ブルースジャム」ってのはそれに近い。
決まってるのはコード進行だけ。
いわゆる3コード12小節ってやつ。
後はリズムもテンポもグルーヴもその場任せ。
で、先日下北沢のとあるライブバーでのフリージャムに参加してきた。
そこは正に、その既存曲を演奏しないって縛りがある。
後は何を弾いてもOKだ。
ただし、演奏として成立させねばならない。
これがかなり面白い。
札幌では経験したことないグルーヴだ。
ファンクなノリが多かったが、別にブルースでもロックでもジャズでも、「ジャンル」って概念自体が無意味に感じる。
どちらかと言えば、原住民が奏でる魂の叫びに近い。
ギターリフもその場で作ったリフだし、コード進行も1コードゴリ押しから、循環コード、パターン進行などその場のミュージシャンの力量に応じて臨機応変。
だから、メンバーが入れ替わっても同じ曲にはならない。
見てる方も、次はどうなるのか?と興味津々。
初心者でも関係ない、なにか音が出せればそれでいい。
さすがに雑音ギターとかは勘弁だけど、太鼓位ならだれでも叩けるだろう?wみんなステージの演奏に夢中で、ステージに合わせて、手元にあるテーブルや椅子でリズムとってる人が殆どで、会場全体が大きなグルーヴを作り上げてる。
だから札幌のセッションみたいに、ステージに居ない人がボックス席で談笑してるなんて事はない。
この状況をね、札幌で再現できないかと思案中なんですよ。
楽しいジャム・セッション。
既存の曲を覚えなきゃダメとか、スタンダード知らなきゃダメとか、正直つまらんし、ハードル高すぎ。
手っ取り早く言えば「誰か、あそぼうよ~♪」って感じなんですよね。
だから、このノート読んで賛同してくれるメンバー募集します。
場所は札幌市内。
よろしく!

【チューナー考】

某グループでチューナーについて盛り上がってたのを読みつつ、オレ的チューナー考みたいなものが出来てきたので、忘備録的に書いておこうと思う。
まず、チューナーに関する思い出話から。w
電子チューナー(チューニングメーターと昔は呼んでいた)が一般に普及しだすのは、80年代後半。
ソレまではビギナーが個人で買うにはちょっとハードル高い感じのものだった。
一般向けに販売された国産初チューニングメーターは、KORGのWT-10。
75年当時、地元の某有名楽器店の一番奥にリペアーブースがあったのだが、そこの棚に鎮座しておられた。w
アナログの針式チューナーだった。
その後に、WT-10の半額以下でギター専用チューナーが出た。
GT-6ってやつだ。
当時の定価で8500円で、今で言うなら15000円くらいの感じ。
各弦にダイアルを合わせて、その弦を調弦すると言う仕組みで、当然レギュラーチューニングにしか対応してなかった。w
それでも画期的で、オレは85年頃にこいつを中古で入手した記憶がある。
聴感上の精度も今と大差ない。
恐らくは、±1cent程度の精度はあったのだろう。
コレがオレの初チューナーだ。
その後、1983年にBOSSからTU-12が発売される。
本当はね、このオートチューナー(今じゃ当たり前だが弦を選択しなくてもチューニングできるように成ったのだ!)が欲しかったのだが、予算が足りなくて、中古のGT-6を買ったのだよ。www
同時期に、KORGでもAT-12っつーオートチューナーが発売されてたが、そっちには興味が無かった。
その後、TU-12〜TU-12H〜DT-2〜ST777〜DT-10と続く。
TU-12以降は、全て±1centの誤差で殆ど同じだ。

質問:なぜチューナーを使うのか?
答え:楽だから。w
身も蓋もないが其のとおりなのだ。
一般の人でもちょっと訓練したら、耳で誤差2cent程度でチューニングできる。
普段から割と本気で楽器をやってる人ならそれこそ誤差1centレベルくらいのチューニングは出来る。
つまり、チューナーと耳を比べたら耳と大差ない、もしかすると耳の方が誤差が少ないくらいなのだ。
なのになぜ、チューナーを使うのか?楽だから。w
コレに尽きる。
人間は体調や気分で体の反応や能力が結構左右される。
特にピッチ感は体調悪いと全く感じれなくなることも有る。
そういう時こそ、電子チューナーの出番で、視覚的にチューニング出来るのは嬉しい。
さらに、ライブステージなど、雑音で音が聞こえない時なんかも、視覚的に確認できるのは嬉しい。
そういう「便利さ」の為に使ってるに過ぎない。
昔は、イントネーションチューン(オクターブチューニング)も耳でやってた。
で、地元の某楽器店で以前セットアップや簡単な修理なんかの請負をやってた頃に「オクターブチューンはチューナーで正確にやってね。
」とお店の人に言われたことが有る。
チューナーが正確だと信じきってるわけですよね。
まぁ確かにチューナーを使えば1centの誤差でチューニングできる。
でも耳だともっと細かい誤差でチューニングできるんだよね。
もっと言えば、ギターってのは、弾くポジションでチューニングの狂い方が変わるし、どのポジションでも完璧ってのは物理的にありえない。
だから、どの辺をどう使うかってのをある程度把握した上で、よく使うポジションがより良くチューニング出来るように、あえて誤差を利用する場合もある。
そういう荒業は電子チューナーには出来ない。
だから、耳が最終的に重要になってくるんだが…。
当時既に電子チューナー神話は確立してて、そういったギターが本来持っている誤差の話は無視されつつ有るよね。
つーか、今はもう完全にギターが基本構造は勿論、物理的に完璧な状態であることが前提で語られることが多い。
でも実際は、ネックが反っていたり、ブリッジやナットが狂っていたり、フレットが狂っていたりと、完璧なギターなんてのは存在しない。
それぞれの誤差を吸収できるのは、耳だけなんだよなぁ…。
あ、話が逸れたが、使う理由は「楽だから」。w

質問:精度はどの程度あればいいですか?
答え:精度は高いに越したことがない。

でも±1cent程度で普通だと思うんですが、殆どの電子チューナーがその程度の精度だし…。
オレはもうこれじゃ我慢できなくて、最近はポリチューン2(±0.1cent)ってやつを使ってます。
いわゆるストロボタイプのチューナーで、こいつでチューニングすることに慣れると、±1centじゃ、狂って聞こえる。w
なので、結局耳でチューニングし始めて、結果的にチューニングが出来るまで時間が掛かる。
なので、精度を上げて1回で決まるようにと思って、ポリチューン2にした。
家でも、ボードの中でも使ってる。

質問:結局どれを買えば幸せですかね?
答え:そりゃ個人の感性によるだろ?w

身も蓋もない答えが続きますが、コレばっかりはね。w
何が幸せかなんて人によりますからね。
オレは、精度が高いのが幸せ。
なので、精度の高いポリチューン2が採用になりました。
けどお金沢山ある人なら、ピーターソン買えばいいじゃんとも思うし、使い勝手を重視するなら、ソニーの新しいやつや、KORGの新しいやつでもいいんじゃない?
勿論、BOSSのTU-3でもいいと思う。
ちょっと前にね、このへんの鉄板チューナー対決見たいのを個人的にやってみたんで、其の時の話をコピペしておくよ。

2014/12/19先日、チューナーを買いに行ったんですが、ちょうどこちらでもチューナーのお話が出てて、なんか個人的にタイムリーな話題だったんで、先日の様子をレポしたものがあるので、こちらにもコピペします。
ピッチ調性するのに使いやすい(つまり制度が高くてサクっと合う)チューナーを探しに、楽器店へ行きました。
ライブでも使えるようにフロアタイプを選んだんですが、候補は3種類。

1)tc.electronicpolytune2mini(8925円)
2)BOSSTU-3(9000円)
3)KORGDT-10(7000円)
※単価はそれぞれ店頭価格。
の3種類。
まぁ、定番の3種類で、一番設計が古いKORGが不利かと…。
チェック方法は、その場でピッチ調整(イントネーションチューン)をして、メーター上合ってるのを「目」で確認して、その後アンプに繋いで音を出して、「耳」で確かめると言う方法を取りました。
ギターはお店の試奏用のストラトキャスターを借りました。w
確認したい部分は2項目。
1)メーターの振れが止まるまでの時間。
は、弦を弾いて音程チェックが確定するまでの時間。
正確に測れないので、概ねの体感時間で判断してます。

2)正確さ。
上記のチェック法で、チューニング後にハイポジションでコードを弾いて、ゆらぎを確認すると言う方法を取りました。
決論から先に言うと、ダントツで、polytune2の圧勝でした。

1)メーターの振れが止まるまでの時間。
一番遅いのがDT-10次がTU-3ですが、この2つは言うほど差が合ったわけじゃなく、まぁどっちも似たようなものだけど、若干TU-3の方が早いかな?って感じ。
店の試奏用ストラトを借りて、狂ってるピッチを調整したんですが、このメーターが止まる時間の差は、そのまま調整時間に直結するので、早いほうがいいわけですよ。
polytune2は、概ねBOSSの半分の時間で調整が終わりました。
あと癖もあるらしく、TU-3はG弦E弦が苦手みたいですね。
DT-10はどの弦も平均して同じくらい時間がかかってました。
polytune2は、概ねBOSSやDT-10の半分くらいの時間で済んでまして、最後に全部の弦をじゃら〜んと鳴らすと全部の弦のピッチのブレを全部まとめて見ることが出来ますので、その状態で全体のバランスを確認できます。
ここがポイント高いかなと…。

2)正確さ。
ピッチを合わせた後、アンプに繋いで、ハイポジションでのコードを1発!で、ゆらぎ具合を確認したら一番ゆらゆらなのは、BOSS。
次が、KORG、で殆ど揺らがなかったのは、polytune2と言う結果になりました。
一番甘かったのは、BOSSTU-3ってのは、予想外でした。
定番のフロアタイプチューナーだし、もっと正確なのかと思ったんですが、どうも高音部分はより高めに反応するらしく、TU-3で合わせた後に、polyやDT-10で測ると、ハイポジション(12F辺りから上)の音が全部低く成ってしまってます。
つまり、実音よりも高めに表示されてるってことでしょう。
これは慣れないとちょっと使えないかも〜って感じです。
DT-10はTU-3よりマシですが、やはり高音が苦手なのか、polyで測ると、TU-3と同じような結果になります。
価格帯が似たり寄ったりなので、どれでも同じかと思ったんですが、早さ正確さ共に、オレの中では、polytune2の圧勝という結果に終わりました。
本当は測定器使って図りたいんですが、さすがに店頭ではそれは無理なんで、オレの耳と目で確認した次第です。w
こんな感じでした。

【安ギター攻略法】 第2回:調整編 / フレットを何とかしよう。

【安ギター攻略法】 第2回:調整編 / フレットを何とかしよう。

で、第2回目からは、いよいよ調整します。
注意:ネット社会的には当たり前の話ですが、以降の調整は全て自己責任で行って下さい。
調整した結果、ギターを破損したり、結果弾きづらくなっても、キヤヘンは一切の責任を負いません。

購入時にネックが真っ直ぐ(フレットが均一に平坦)なことは確認した前提でお話しますが、実際に家へ持って返って手にすると、どこかビビったりするポジションがあったりします。
まぁ、安ギターなのでそんなの当たり前的なところから、一番手っ取り早いのは、フレットすり合わせを行なうことなんですが、素人にはちょっとハードルが高い。
なのでビビるポイントを何箇所か部分修正することにします。

「ビビリが有るポジションの次のフレットをちょっと叩く。」

と言う、結構な荒業に出ます。www

用意するもの。
1)小型のハンマー
2)かまぼこ板等の木片
この2つ。

ビビリが出てるポジションの次のフレットを叩き込むんですが、この時に注意することは。

1)弦をしっかり緩める。

これは、すべての弦をベロンベロンになるまでゆるめて下さい。
中途半端だと、木片とフレットの間に弦が挟まって、叩いた瞬間に其のギターはお陀仏になりますので、完全にべろべろになるまで緩めて下さい。

2)木片とフレットの間に物が挟まっていないか気をつける。
のですが、よくやるのはゆるめた弦が挟まってる時があります。
コレに気づかず弦が挟まったまま叩くと、フレットに弦の跡が付いて、其のフレットはお釈迦になります。なのでこれは叩く前に何度でも異物が挟まってないかを確認して下さい。

さて、いよいよ叩きます。
ビビリが出ていたポジションの次のフレットのそのポジション辺に木片を当てて、ハンマーで叩くのですが、この時に力任せに思いっきり叩く!なんてことは絶対にしないで下さい。w
コンコンコンと2〜3回軽く叩けば十分です。
で、チューニングしてビビリが解消してるかどうか確認します。
ダメなら、また弦をゆるめて、同じように木片を当てて、コンコンコンと2〜3回軽く叩きます。それでもダメなときでも、コレ以上は叩かないで下さい。
やりすぎてフレットが指板に埋まってしまうと取り返しがつかなくなります。
もしくはフレットのカーブが変わってしまって、他の弦がビビリだします。

高さが揃ってビビリが無くなったら、次に気になるのはフレットエッジのケバ立ち。
つまり、フレットのバリ取りをしましょうってことなんです。

用意するもの。
1)目立て用ダイヤモンドヤスリ
2)マスキングテープ
3)金属磨き(ピカール等)
4)ボロ布(Tシャツ等の柔らかい布の切れ端)
の3つ。

弦を外して指板にフレット部分を残してマスキングテープを貼ります。

こんな感じになると思います。
写真では金属ヤスリが写ってますが今は使用しません。
で、写真左端のヤスリが、目立て用ダイヤモンドヤスリ
こいつを使って、フレットエッジの毛羽立ちを軽くこすり落とします。
これも、ゴシゴシやる必要は全くありません。
引っかかるポイントのフレットエッジの角をショリショリと4〜5回軽く擦るだけ。
全フレットの処理が終わったら、そのままフレットを磨きます。
ボロ布に金属磨きをつけて、今度は割りとゴシゴシこすります。
フレットの表面が鏡のように光出せばOKです。
全フレットについて磨きます。

磨き終わったら、フレットに残ってる金属磨きをきれいな布で拭き取り、マスキングテープを剥がします。
この時に、必要ならレモンオイル等で、指板の湿度を整えましょう。
特に、リサイクルショップ等で購入した場合、ギターの展示環境が悪く過度に乾燥している場合があります。フレットエッジが毛羽立っているということは、概ね乾燥しすぎが原因ですので、
フレットエッジが毛羽立っているギターは殆どの場合指板調整が必要でしょう。

ローズネックは乾きすぎると、フレットが浮いたり、長年弾いてると指板表面の木が減ります。
適度な潤いは必要ですので、ローズ指板のくせに白っぽくなってる奴には、タップリとレモンオイルを染み込ませてやりましょう。

これで、ネックの調整は終了です。
弦を張って、チューニングをしてみてください。
なんとなく気分が良いはず。w

でも、このままではまだ弾きづらいかもしれません。
弦高が高すぎたり、低すぎたりして上手く弾けない…って事になりますので、次回は弦高調節をします。

【安ギター攻略法】 第1回:購入編

ここんとこ重たい話題が多かったので、これからしばらくは楽しい話題で。w
つーか、多分オレしか楽しくないと言う自己満足な世界ですが、概ねブログなんてのは自己満足なものなので良しとしよう。www

ここ十数年は、韓国や中国の工業力が70年代80年代の日本に迫る勢いで発達し、安い人件費と相まって、高品質で安価な工業製品が世界中に排出されるようになった。

そんな中でオレの大好きなエレキギターもその波に飲まれるように、楽器店の店頭には1〜3万円クラスのいわゆる「入門機」と呼ばれるエレキギターが大量に並ぶようになった。

高額なGibsonやFenderを横目に、綺麗なウレタン塗装で、ピカピカなこのエレキギター達は、5980円でケース付きとか、19800円でアンプ付きとか、がザラである。

しかし、この綺麗な安ギター達は、店頭展示のそのままじゃ使えないことが非常に多い。
なぜなら組み上がった段階で、ほぼノーメンテナンス状態で出荷され店頭に並ぶからだ。
このノーメンテナンス状態ってのは、経費削減に大いに貢献してるのでまぁ我慢しよう。
しかし、コレを知らずに買った初心者は、あまりの弾き辛さに、「エレキはこんなに弾き辛いもの…」と言う刷り込みを与え、練習する意欲を削いでしまうかもしれない。

そんなことを考えながら、「この初心者用入門ギターは初心者に売るべきじゃ無い!」と言うことを声高に言いたい。

まぁ、言ってもしょうがないので、この安ギターをちゃんと使えるギターにするために何をすると良いのかを、順を追って説明しようと思う。
ただし、安ギターには欠かせない条件がひとつ有る。

「購入後は、まず自分で調整やメンテナンスをする。」ことである。
もちろん、このやり方も含めて、今後シリーズ化して行こうと思う。

題して【安ギター攻略法】w

第1回目の今回は、「購入編」

まず、買いに行くと思う。w
新しいギターを買うわけだから、かなりワクワクしてると思う。
「憧れのあのギターを…」とか、オジサンなら「若き日に憧れたあのモデルを!」みたいなのが有ると思う。
そこで、主だったモデルのお勧めブランドを紹介したい。

まず、オールマイティーなブランド。
泣く子も黙る、Photogenic(フォトジェニック)。

安ギターとしては標準クラス。
価格帯も概ね19800円〜29800円位の間に収まる。
これで新品のエレキが買えるわけだ。
最近のPhotogenicは品質も上がっており、メンテナンスも最小限で済む場合が多い。
選べる機種も多い。マニアックなファイヤーバードやフライングV等、変形もラインナップされてるし、24フレット仕様のソロイスト仕様もある。迷ったらPhotogenicでほぼOKだ。

次に、Fender系。
アリアPro2のFender系廉価ブランドの、Legend(レジェンド)。
そして、リサイクルショップ御用達の、SELDERとBUSKER’S(セルダー、バスカーズ)。

SELDERとBUSKER’Sは姉妹ブランドらしく、作りが全く同じ。
価格帯は、Photogenicよりも落ちますが、まぁ許容レベル。
ただし、購入後のメンテナンスは結構大変かも…。

Legendは、アリアの冠もあるので、中々作りも良い。
形なんかも、一番ホンモノに近いと思う。
値段も手頃で、10000円クラス。

で、Gibson系。

アリアPro2の廉価ブランドの、Blitz(ブリッツ)。

レスポールモデルとSGモデルがある。
どちらも、ヘッドの形状がイマイチだが、基本的な品質はまぁ安ギターとしては上出来である。
価格帯は15000円クラス。
最近は、フライングVモデルも発売したらしい。(29800円)

他にも、韓国製のサミックとか、中国のSXとか、Tony Smithとか、他にも沢山あるのだが、概ね同じ工場のOEMであることが多い。
例えば、MASONと言う安ギターブランドがあるが、中身はPhotogenicと同じだったりする。
この辺の工場使い回し(OEM製品)が多いのも特徴で、ハナから同じだろ!と突っ込みたくなるような、SELDER&BUSKER’Sみたいのもある。
この辺の定義は人それぞれで、スクワイヤーやBacchusUniverseはどうした?とかいう人もいるとは思うが、オレ的には安ギターじゃないんで。w
「3万円超えは普通だろ?」って判断。w

で、欲しいモデルは決まっただろうか?w

モデルが決まったら買いに行くわけだが、何処で買うのか?
 

1)楽器店
2)リサイクルショップ
3)ネットオークション
4)その他 

オレのお勧めはリサイクルショップ。
楽器店だと新品購入が原則だが、安ギターに関しては、新品であるメリットは殆ど無い。
綺麗だってだけだ。
なので、リサイクルショップで中古を買うのが良いと思う。
※もちろん、新品が欲しい人は楽器店でお好きにどうぞ。

ネットオークションは何が届くかわからないので、よほど腕に自信のある人以外はお勧めしない。
しかし、自分でどうにでも直せる自信のある人なら、ネットオークションはかなりの出物がゴロゴロしてる。著名メーカーの製品でも安ギター並の値段で買えることも少なくないので、調整も最小限で、良いギターに巡りあう確率が高いのだ。

で、やっとチェックポイントの話。w
どこのメーカーの何を買っても良いのだが、チェックすべきポイントがいくつか有る。

1)ネックはまっすぐか?

これは、完璧な状態を見極めるには慣れが必要だが、取り敢えず使えるか否か位の判断は、素人でもできる。
ヘッド側からネックを見て、フレットが綺麗に揃ってるかどうかを見るわけだ。
フレットの高さが凸凹してるのはNG。
均一に綺麗に高さが揃ってるのが理想だ。
同時に、よじれがないかもチェック。
本当はトラスロッドが効くかも調べたいのだが、コレはその場では調べられないので、店員さんに「トラスロッドは効きますか?」と質問してみる。
曖昧な返事が返ったら其のギターはやめたほうがいいかもしれない。

2)センターが合ってるか?

コレは各パーツがちゃんとセンターで揃ってるかを見るわけだ。
ネックとボディーはもちろん、ピックアップやブリッジパーツがちゃんとセンターに位置してるかどうかを見る。
当然弦が張ってあると思うので、その弦が左右に偏ってないか、ネックやピックアップからはみ出してないかを見るわけだ。
当然、左右に偏ってるのはNG。
ネックやピックアップからはみ出してるものは全く使えない。
同時に、ボディーとネックにガタツキがないかも見ておく方がいい。
ネックを持って左右に動かしてみて、ガタがなければOK。

3)ペグ(糸巻き)にガタツキがないか?

ペグを回してみる。
妙に軽くくるくる回るのはNG。
逆に硬くて力が必要なのもNG。
適度なトルクで回せるのがベスト。
あと、取り付けが緩んでる場合もあるので注意。

この3ポイントをチェックして買って下さい。
もちろん、本当はもっとチェックをする部分は有るのですが、なんせ安ギター。w
そんなのチェックしてたら買えるモデルがありませんので、ここから先は持ち帰ってからの調整メンテナンスの世界です。w

そしてココが最大のポイントかもしれない値引き交渉のコツ。w

リサイクルショップで値引き交渉ってのは、気が引ける人も多いかも知れないが、上手く交渉すれば値引きしてもらえる事も多い。
値引きしてもらう為にやること。

1)日中の時間帯に買いに行くこと。
2)欲しい商品の他店での価格も調べておくこと。
3)欲しい現物のウィークポイントをちゃんと把握すること。

この3点だ。
1)は日中だと責任者が居ることが多い。
担当レベルだと値段交渉の権限が与えられてない場合が多いので、没交渉になることが多い。
日中だと責任者が居る確率が高いので、交渉のテーブルに付くことが出来るわけだ。
2)他店での価格の方が安い場合、その値段まで値引きしてくれることが有る。
他店での値段は調べておいた方がいい。他店が高くても、参考価格になるので、安く買った実感が湧くってもんだ。w
3)上記チェックポイントはもちろん、他にも難癖(w)を付けるポイントは多々ある。
それらを総合して、「状態が悪いので値引きしてくれ」と交渉できることも有る。
ただし、最近は「○○がダメです」などと詳細が書かれていたり、最初から「ジャンク品」とされてる場合もあり、其の場合はそこを突っ込んでも値引き対象にならない。
あくまで、お店が気づいてなかった部分についてが対象だ。
先ほどの例で言えば、「トラスロッドが効くか?」の質問に答えられなかった場合は、「トラスロッドが効かないなら値引きしてくれ。」みたいな交渉が出来るってことだ。

取り敢えずオレは、BUSKER’S のテレキャスター(6480円税込み)をリサイクルショップで購入しました。
ほぼ新品で黒くてピカピカのギターです。
ネックもブリッジも大丈夫だったので即決購入。
塗装もピカピカで気持ち良い。

こいつを調整改造して、レコーディングで使えるレベルに持っていくのがオレの使命。w
つーことで、次回からは調整編です。w