PDA-1KHとTDC005。

こう言うの手に入れると、とりあえず薀蓄入れたくなんるんだよなぁ〜。w
今回のは、H.I.D製の特注!アッテネーター「PDA-1KH」PDA-1KHそもそも何するものかと言いますと〜、マスターボリュームの付いてない、古いマーシャルなんかをクリーンディストーションで歪ませようとすると、とりあえずボリュームを目一杯上げなきゃならない。
けど、そんな事したら音が大きすぎてアンサンブルもクソもなくなってしまう。
なので小さな音でソレらしく音作りしなきゃならないんだけど、そうなるとエフェクトペダルに頼ることになるのだが、知ってる人ならわかると思うが、歪み系のエフェクトって相当ちゃんとしたの使わないと、音やせしたり、引っ込んだりしてまぁ、使いものにならないんだよね。
それに、ピッキングのニュアンスとか、空間系のエフェクトのかかり方とか全然変わってくるんで、できるだけアンプに直接に近い形でギターを接続したい。
そんな時に、このアッテネーターを使えば、アンプのボリュームをフルアップにしても、音色を損ねること無くボリューム調節ができるってスグレモノ。
しか〜し、今時。
マスターボリュームの付いてないアンプなんか、殆ど無いわけでして。w
オレみたいに、古いマーシャルでも使ってない限り、今時はマーシャルにもマスターボリューム付いてるんで、このアッテネーターってのは必要ない。w
でもね、この古いSUPERLEAD100(1959)のこの音は、他のどんなアンプにも出せないナチュラルなディストーションサウンドが出せるんだよね。
オリジナルは60年代まで遡る。
当時は今みたいにPAシステムが発達していないので、大きなコンサート会場でもアンプから直接出てる音で会場内をフォローしようとしてたわけ。
だから、巨大なスピーカーボックスを装備し、大出力のスタック型アンプと言われる大型アンプが発達したんだ。
所謂、3段積みマーシャルってやつ。
他のメーカーでも似たようなスタック型アンプは出てたが、マーシャルほど堅牢性が高く大音量が出せるアンプは他に無かった。
ここでのキーワード「大音量」。
当時はこの大音量を目出してたので、大型スタックアンプが重宝されたが、現代はPAシステムが発達し、大音量アンプはむしろ敬遠される。
適度な音量で、コントロールのしやすいアンプが持て囃されている。
でもね、この昔の大型アンプが出していたナチュラルなディストーションサウンドは、現代のモダンアンプじゃ中々再現できない。
オレのは、オリジナルの60年代のものではなく、90年代初頭に作られたレプリカなんだけど、内容は70年代初期のドンズバで、人気のプレキシのリイシュより後の仕様を再現している限定生産品なのだ。
特徴は、4つ穴+3本のプラスチックレバースイッチ。
プレキシレプリカはメタルのスイッチが2本のタイプなので、オレの3本仕様とは回路が違う。
3本スイッチはコレじゃなきゃ出ない音がするんで、プレキシよりもオレはこっちの方が好きだ。
70年代後半に入ると、この3本スイッチが、3連のタンブラースイッチに変更されるのだが、内容は殆ど同じなので、3連タンブラーでも4つ穴ならこの音はまぁ出せるはずです。
でもどちらにしても、音量がハンパ無いので、今時の狭い会場じゃ使いづらいことこの上ない。
そこで、このアッテネーターが登場するわけ。
ま、モダンアンプ使えば解決みたいな話も出るけど、このCLASSICLEADの音はそれじゃ解決しないんですね。www
で、過去色んなメーカーから、このギターアンプ用アッテネーターが発売されたが、概ねどれも5万前後の値段がして、費用対効果を考えると高いと言わざるをえなかった。
殆どの製品が、セラミック抵抗とトランスを組み合わせた、オーディオ用のアッテネータの応用で、確かに音量は下がるのだが、下がり方が極端だったり、音量だけじゃなく、高音成分も下がる俗にいう、「ハイ落ち」が激しくて、ストレートにアンプの音を求める人には正直使えなかった。
オレもいくつか試したが、どれもハイ落ちがキツくて、結局エフェクトで音作りしなきゃ使えなかった。
オレが求めていたのはそうじゃなくて、ノーエフェクトのアンプ直でも本来の音色を損なうこと無く、純粋に音量だけ変化するものだった。
言葉にすると簡単だが、コレを電気的に再現するのは実はかなり難しいのだ。
つまり、使用する抵抗が、電流のどの部分を減衰させるのかに寄って音色が著しく変わってしまうのだ。
理想は、周波数に偏らず全域に対して平均して減衰するものなのだが、実はコレだと問題が有る。
人間の耳は其のようには出来ていないのだ。
大音量だと、聞こえづらい高音成分や、低音成分も聞こえるが、音が小さくなるとそう言う聞こえづらい部分から聞こえなくなってくる。
だから平均して音量が下がると、元の音よりも高音成分が余計に減ったように聞こえて、所謂「ハイ落ち」状態に聞こえてしまうのだ。
それを補正するために、アンプのコントロールで音色を調節してしまえばいいのだろうが、ソレだと本末転倒してしまって、本来の求めるものとは違ってしまう。
じゃ、どうするのか…。
抜けの良い中音域(500hz〜1Khz辺り)を中心に、上も下も真ん中に比べてあまり減衰しないほうが、人間の耳には素直に聞こえるのだ。
この設定はかなり難しい。
測定器で測っても中々その定数は決められない。
むしろ感覚、つまり自分の耳を信用したほうが、容易にそのサジ加減はつかめるだろうが、それにしても良い耳を持っていないとそれも難しい。
更に、それを再現できる電気的な知識と技術が必要でね、言葉にするほど簡単じゃないわけ。
だから、オレもほとんど諦めていた。
以前に買った中古のGB−Ⅲも当然の様にハイ落ちして使えなくてずーっと放置していて、もうアンプをモダンアンプに買い換えたほうが早いかなと思うほどになってた。
で、その放置プレイだったGB−Ⅲを旧友のH.I.D岡氏に渡して、「これ何とかならんかなぁ〜」とボヤいたのがかれこれ半年前。
「ま、やってみますか…」と請け負ってくれたので、オレの注文をひと通り伝えた。

1)無段階に音量調節が出来るのが理想だが、難しければ、数段階の切り替え式でも良い。
ただし、最低音量は元の音量の半分で、ソコからフルボリュームまで4〜5段は欲しい。
※インピーダンスは16Ω固定で良い。
だって8Ωとかまず使わないもの。w

2)ボリュームを下げてもハイ落ちしないこと。
まぁ、構造上絶対に落ちない訳はないので、つまりは許容範囲に収めて欲しいって事。
※許容範囲ってどの位?みたいな話も出たが、ソコは岡に任せた。
注文はこの2つだけ。
でも最高に難しい2つの条件。
オレも、まぁエンジニアなので、回路もわかるし、電気もいじれる。
だからこの条件の難しさを知ってるし、それをクリアするコトの大変さも知ってる。
H.I.D岡氏は、半年かけて文献をあさり、回路を設計し、部品を厳選し、テストを繰り返し、やっと仕上げて持ってきた。
早速スタジオに持ち込んで、テストをすることにした。
ヘッドアンプは、マーシャル1959SUPERLEAD100のレプリカ(90年頃の限定モデル)。
キャビネットは、75年のキャビネットに、最近のセレッションのグリーンバックを4発仕込み、配線は岡氏がカスタマイズしたもの。
アッテネーターとキャビネット・ヘッドアンプをつなぐスピーカーケーブルも岡氏のオリジナル。
何を使ってるのかオレは知らんので、興味ある人はH.I.Dの岡氏へ直接問い合わせてくれ。w
つないで、とりあえずノーエフェクトで音を出す。
アッテネーターはバイパス状態で音を作る。
そして、まずイキナリ一番小さな音量(つまり半分)を試す。
オレ:「(・∀・)!」正直、驚いた。
凄くいいじゃんコレ!元々岡氏に渡したものは、CREWSのGB-Ⅲってやつなのだが、コイツはつないだ時点で既に50%減衰してしまう。
GB-Ⅲで、ソコからボリューム0迄を無断階調節するものだった。
しかも、ハイ落ちしまくりで正直全く使える気がしなかったのだ。w
で、お蔵入りしてたわけだ。
さらに先日、元祖ギターアンプアッテネーターのROCKMANのPowersoakをサーベル木下師匠に借りて試してた。
これもやっぱハイが下がってしまうし、減衰度合いがどうにもしっくり来ない。
しかも音質変化は思った以上に激しく、オレには使えなかった。
他にもEX-PROとか、KOCHとか、試せるものは試した。
ま、EX-PROの奴は、他のと違ってトランスを使って減衰させており、噂通り音質変化は少なかったが、値段が半端ない。w
メーカー希望小売価格が73500円もするのだ。www
この値段で音悪かったらむしろ怒るよな。www
CREWSは一番安くて29800円だった。
ほかは概ね5万円台なので、消して安くはないんだが、やはり抵抗式は音質変化が激しくて、正直実用に耐えられないのだ。
で、H.I.DPDA-1KH(笑)はですね…。
殆どハイ落ちを感じさせない。
かなり良い感じの周波数帯が減衰してるらしく、音量下がってるのに篭った感じがしないのだ!!!抵抗式なのに、この音質はちょっとスゲーよ。
これ、かなりポイント高い!!少なくとも、過去試した著名メーカーのどの機種よりもハイ落ちしない。
よしよし!いいじゃんいいじゃん!つまみも、要望通り5段階+バイパスを備えている。
メーカー製にあるようなヘッドホン端子とか付いてないが、現場で使う前提なのでむしろ要らない。w
それよりも、ギターやアンプをフルボリュームにしても、アッテネーターで減衰してコントロールできるって方が重要。
CREWSの0〜50%って意味わからん。
むしろ、100%〜50%とかにすべきだろ?家庭内ユース前提なのだろうか?どう考えても、ボリューム0なんて、現場じゃ必要ない。
なんせ0にしたいならギターのボリューム0にすりゃいいんだから。
それよりも、フル〜50%位を細かく調節できたほうが、実用性は高い。
H.I.D製PDA-1KHは要望通りの仕様で、要望通りの音がする。
CLASSICLEADの本来のクランチを存分に楽しめた。
これでやっと、大好きな4つ穴マーシャルを好きなように使える。
嬉しすぎる!www
普段はスタジオに据え置きのJCM900を使ってたのだが、このSPL100は、ピッキングのニュアンスも、指のタッチも、何もかも忠実に再現してしまう。
その分、コントロールする楽しさがあるが、同時に下手くそなのがバレる。www
ちゃんと練習しなきゃ!って気持ちにさせられるし、上手く決まった時の爽快感は、JCM900じゃ得られない。
最近は、これもH.I.Dから仕入れたZOOMのG3ってマルチエフェクトを使ってるが、今までCJM900様に設定していたエフェクトが全部掛かり過ぎに聞こえる。
概ね50%まで落としてるのに、アンプ直の抜けは殆ど損なわれてない。
JCM900用のデジタルエフェクトの空間系が掛かり過ぎで耳につくほど抜けるのだ。
入れ物こそ、GB-Ⅲの黄緑のケースそのまま流用してるけど、中身は全く別物。
しかも、要求通りの仕様設計なので、汎用品じゃ出せない音が出ます。
4つ穴SPL100フリークの方は、これ作ってもらったら良いですよ。
現代のPAシステムにマッチさせつつも、あの往年のマーシャルサウンドを使えるんですから。
もうね、自分のSPL100を存分に使えるなんて夢のようです!モダンマーシャルの紙破いたみたいな音とやっとおさらばできます。www
こうなると、TDCもちゃんとセッティングしたくなるよね。
でも、このTDCは師匠からの借り物なので、返さなきゃいけないのだ。
(泣)なんとか手に入れたいな、TDC005其の名もCLASSICLEADだからな。www
まるでオレに使ってくれと言ってるような名前だし。
bordコイツも、メーカーサイト見ると、著名ギタリストがべた褒めしてる。
ま、酷評するエンドーサーが居るわけもなく、皆いいこと書いてるに決まってるのだが、実際に使うとコイツも、只者じゃなかったからな。
ビンテージの4558を2つも使ったODだけど、コレも痩せない。
メーカー曰く、80年代の艶あり4558DやDDを使用していて、部品ストックが無くなればそれで生産終了とか言う、贅沢品だ。
過去の4558系とはちょっと違う「LM308じゃねーの?」って思うようなザラつきがあるが、所謂308系よりもマイルドで、良い感じにクランチしてくれる。
またODにありがちな低域の減衰も少なく、踏んだ途端に痩せ細ることもない。
さらに3バンドのイコライザー装備でしかもミッドはパラメトリックになってる。。
ODとしてもブースターとしても良質な物なので、コイツもラインナップに入れたい。
これでかなり積極的な音作りができるので、多分今後重宝する事になるはずだ。
で、ディストーション使うときは、ドラゴンドライバーね。
写真には載ってないけど、あの小林信一先生監修のディストーションね。
アイツを組み込んで、モダンヘヴィーネスサウンドの研究もしたかったんだが、今までアンプが固定せず出来なかったんだよね。
けど、コレでやっと色々試せる環境が整ったよ。
次のライブまでにセッティング決めなきゃな〜。
(ワクワク