最近、みんなのギターがゲームのコントローラーに見える。

だから、何って感じはあるんですが…

アマバンのライブなんか見てると、3バンド中2バンドはそんな感じ。
まぁ、オレは自分がギター弾くんで、ギターばかり目が行くんですがね…

で、そのギタリストのプレイを見てて、一番思うのが、「弾くこと」は上手なんだが、「奏でる」ことが出来ないギタリストの多いこと、多いこと。

なんつーか、手は動いてるんですよ。
で、音もそれなりには出てるんですが、ものすごく機械的。
かといって、音符に正確なのかと言うとそうでもない。
概ね、期待されてる音符より短い。
かといって、そこはスタッカートでは無いんですよ。

トレモロアームとか使う場面で、とりあえず「アームダウンしました。」的なプレイであって、「アーム」を下げることに集中してて、肝心の表現すべき音のことまで考えてない。

アームダウンしてピッチが下がった瞬間に、もう気持ちは別なところへ行ってしまってる感じで、下げた後の処理が無い。

ピッキングにしてもそんな感じで、とりあえず、「所定の場所を押さえて、所定の弦を“ピッキング”した。」ってだけで、「弦を鳴らそう」とはして無いのが、見ててわかってしまう。

コレって、ゲームのコントローラーのボタンを押してるに近いんですよ。
「所定の場所で、決まったコンボ技を出すために、所定の順番でボタン(スイッチ)を押した。」
と同じ。

ゲーセンで、音楽モノのゲームありますが、リズムにあわせて、ボタンを押すゲームとか、ギターのゲームもありますが、あれも結局リズムに合わせてボタンを押してるだけ。
その感覚で、ホンモノのギターの弦を引っ掛けるのでは、良い音にはならない。

タイミングよく弦を弾けば、期待した音色の音が、まるでプリセット音のように出てくると思っているのか?と思うほど、無機質なプレイが目に付くんですよね。

つまり、「ボタンを押す(スイッチを入れる)」動作をしているだけで、「音を出そう」としてない感じですかね。
出てくる結果は、「ON」か「OFF」しかない。
コレって、完全に記号の考え方ですよね。

ある意味、デジタルなのかな?とか、馬鹿げた思考になりそうなんですが、音楽ってもっと情緒的なものだと思うので、オレには違和感満載な訳です。(w

本来、もっと情緒的と言うか、場面に応じてトーンを切り替えると言うか、自然にそうなってゆくはずなんですが、結構経験ありそうな年齢の人でも、この「スイッチタイプ」の演奏をする人は少なくない。

楽器を演奏するってことは、技術も大切ですが、一番大切なのは気持ちなんですよね。
気持ちが入ってない音は感動は呼びませんよ。
技巧的に優れていると言う意味合いで感動することはありますが、それは音楽ではなく、大道芸に近い。
訓練して技術を身に付けて、それを披露するのと、思いの丈を音に込めて演奏するのじゃ、見た目には同じかもしれませんが、そこに流れているソウルは全く別と言うか、「スイッチタイプ」の奏者にソウルは感じないですね。

何でもかんでもバーチャルな時代ですが、音楽がバーチャルになっちゃダメだと思うんですよね。
やっぱ、生の音の良さをもっと知って欲しいなぁ…。